2022/01/15(土) 19:45 0 8
大宮競輪「東日本発祥倉茂記念杯(GIII)」は16日、2日目を迎える。9レースの二次予選に出走する神山雄一郎に話を聞いた。
あの神山雄一郎でさえ、最近は、踏み出しで千切れることが多かった。昔の強さを知っていると、信じたくないし、見たくない光景だ。それが一次予選は、元ナショナルチームの早坂秀悟のダッシュにピッタリだった。
「切羽詰まっているし、後がないと思っているので(笑)。恥ずかしいけど、最近は千切れるレースばかりだった。それで、伊東記念の時に埼玉の大澤雄大君に聞いたら、室内練習でダッシュトレが良いと言われ。それで真似をしてみたら、間違いなく踏み出しが改善されていた。今まで通りの練習なら、早坂君に千切れていたレースだった」
このことを大澤雄大に言ったら、凄く恐縮していた。
「僕みたいな弱い選手の言葉を、実直に聞いてくれる神山さんの人間性は素晴らしい。普通、あれだけの大スターだし、耳を貸さない。強い人は、平原君もそうだし、その辺りが違いますね」
この神山選手の研究熱心さと、耳を傾ける姿勢に改めて感銘を受けた。(町田洋一)