2009年後期からS級1班の座を守り続けてきた松岡貴久だが、失格点を挽回できず今期は12年半ぶりにS級2班に降格してきた。「前期も失格してしまったし、たぶん1年間は2班暮らし。まぁ、しょうがないですよね。修行だと思って頑張りますよ」。

　去年は落車も多く苦しい1年だったが、最後の佐世保記念は節間3勝と気を吐いた。「あれは前の頑張りが大きかったけど、その展開をモノにできたっていう点では良かったですね。ダメな時はあれでも勝てないっすから」と調子自体は上昇ムードだ。

　初日は林大悟を目標に得た。このコンビは12月佐世保記念の開幕戦でワンツーを決めたばかり。「またですね(苦笑)。朝早いんでなんとか整えて、期待に応えられるように。俺は朝イチでパパっと走っちゃっえばあとはずっと室内にいられるけど、記者はずっと寒い中で外にいるんでしょ？ 大変だね。寒いから気を付けて。(報道の)みなさん、頑張ってください(笑)」と言って前検日はそそくさと管理棟内に引き揚げていった。

　このような優しさを見せた時の松岡は割と成績が良く(心身に余裕があるから？)、今開催も期待できる？

　ちなみに大宮記念は10年前の63回大会で、村上義弘にタイヤ差及ばず準優勝という実績がある。この頃が中川誠一郎がコラム等で話していたいわゆる"松岡時代"だ。(netkeirin特派員)