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【和歌山グランプリ】骨折明けの山中秀将「夏休みの宿題みたいに焦って復帰しました」

2022/01/10(月) 14:00 0 3

和歌山競輪場の開設72周年・和歌山グランプリが10日に2日目を開催。選抜4Rを制した山中秀将に話を聞いた。

復帰後初白星を挙げた山中秀将
 昨年7月、宇都宮の最終日に落車負傷を喫し「左肩甲骨骨折」と診断された。今回はおよそ6ヵ月ぶりの復帰戦だ。

「肩の骨は自然治癒が基本なんです。だから思いのほか長引きましたね。でも、気づいたことがあったんです。成績が順調で気持ちが乗っている時って案外早く治るものなんです。でも今回の落車は自分的にちょうど萎えている時期だったので。頑張れば2ヵ月は早く復帰できたかもしれないけど、自分ができることを怠りダラけてしまっていた。そうしたらもう年末で。夏休みに溜めた宿題をこなすように焦って復帰しました」。

 ほぼ、ぶっつけで挑んだ今開催は、初日を見る限り不安を感じさせたが、2日目は思いのほか車が進みまくりも出た。2戦目で早くも白星ゲットなら気分もいいはずだ。
「いい時と比べるのは良くないかもしれないですけど、まだ50%ぐらいの状態。初日はレースの始まりから終わりまで傍観者みたいでしたから。落車への恐怖もあったし。でも2日目は(高橋)雅之さんが後ろに付いていてくれたので、ぜんぶ信じて駆けられた。信頼できる人が後ろにいるのは何よりも心強かった」。

 高橋は以前から南関地区の自力選手から人望が厚いマーク選手。山中は「自力選手のことを大事に思ってくれる。厳しいことも言うけど、それは自分らを思っていてくれるからで内容も的確。信頼関係の積み重ねが違う」と心酔している。高橋は惜しくも3着だったが、共に確定板に乗り山中を後方支援した。

 元々はスピードカマシを武器に特別戦線で活躍し、GIファイナルにも乗っている実力者。落車前は極度のスランプに陥っていたが、まだ35歳。このまま低空飛行を続けるわけにはいかない。2022年を逆襲の一年と位置づけ、復活ののろしを上げて欲しい。(netkeirin特派員)

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