2022/01/09(日) 20:30 0 9
特選12Rを終えた佐藤慎太郎がレース後、共同会見場に姿を現した。いつものように淡々とレースの振り返りを終えると、突如「和歌山はお客さんも熱くて。その前で走れることに感謝したいです。ファンの皆さんのおかげです」と深謝しだした。
いったい、何事か? とざわざわする記者団を前に「今年はさあ、こんな感じに硬めのコメントをしていこうと思ってんだよね。“慎太郎節”だとか激しいことを言うのは封印。マジメな路線でいこうと」と言いだした。
それは困る。佐藤慎太郎のリップサービスの世話になったことのないメディアは絶対ない。いわゆる慎太郎節は、競輪のコクや深みを本音でぶちまけ、ファン拡大に貢献してきた大事な競輪文化であり伝統芸能。関係者はもとより、ファンたちはみな興奮と納得、笑いを享受してきた。
「何かさあ、コメントを読んだ娘が、オレの口ぶりを真似するらしくって。奥さんから『言葉が悪い。立場的なもんもあるんだから止めて』って言われたんだよね(笑)」
職場に家庭が介入してしまっては…さすがに尊重するしかない。とはいえ、佐藤は誰よりもファンの声を大事にしている究極のエンターテイナー。生マジメな優等生コメントがいつまで続くものか…。どうぞ、ご注目あれ。(netkeirin特派員)