立川記念の鳳凰賞は吉田拓矢の優勝。落車欠場になった平原康多の代わりを十分務めた。

　人気は断然、木村弘を使える新田祐大の2段駆けの車券から。木村元信は、弟のレースを自分の事の様に緊張したそうだ。

「最初からの作戦だろうけど、前受けは怖さを感じた。もし弟の弘が突っ張れないと、目も当てられないから(笑)。誘導から車間を切り出して、すぐに突っ張りと思ったけど、相手はS班の清水裕友君。併すか併せられないか、見ていてドキドキ。ワンテンポ遅かったし、もっと弘の先行が掛かれば新田君も楽に飛ばせたと思う。そこが弘と新山響平の違うところ」

　個人的に2段駆けの前受けは好きでないが、北日本の作戦の常套手段。新田も3着だったが、清水裕友をどかしてヨコの強さを見せたし、内容のあるレースだったと言えるだろう。(町田洋一)