2022/01/01(土) 16:00 0 4
鳳凰賞典レースは年始めの風物詩。この記念の売り上げと成功が1年の競輪界を占うと言っても過言ではない。売り上げ目標は昨年を1億4千万円上回る、65億円。この豪華メンバーなら、それ以上の売り上げも期待される。
S班は守澤太志が欠場したが、平原康多、清水裕友、吉田拓矢と3名が参戦。他にも実質的にS班の新田祐大や浅井康太もいる。
主役は昨年のチャンピオンであり、当地記念はV3の実績がある平原康多が務める。昨年のグランプリも2着で、夢を実現する事が出来なかった。あのレース展開なら、3番手でなく吉田の番手なら優勝していたはず。古性より先に捲る展開も可能だし、行かれたとしてもスイッチして差し切った可能性もある。ただ、それが平原の競輪だし、平原の生き方だから、レース後は満足そうな表情を浮かべていた。ここも吉田拓矢をアシストしながらV最短とみたい。
他にもヤンググランプリに出場した坂井洋も使える。
清水は昨年後半、地元防府記念以外は失速するレースが目立った。本番のグランプリでも立ち遅れて失敗。ただ、松浦悠士との中国ゴールデンコンビは今年も席巻するし、松浦不在でも、GIIIなら十分通用。この記念は相性が良く67周年、68周年と2度優勝している。心の師と仰ぐ同県の桑原大志が番手でアシストする。太田竜馬と小倉竜二の徳島勢とは別線になるが、勝ち上がりの段階ではオグリューとの連係もある。
赤パンツを脱いだ新田だが、今後は競技でなく競輪がメインになる。オリンピックの後は、レース内容が漢字の競輪寄りになり、最終戦の伊東記念でも優勝。今年は年頭からエンジン全開で、トリッキーな走り&長い距離ももがいて打倒関東勢を目論む。守澤不在は痛いが、本来、新田の走りは後ろに影響は受けない。
南関勢は松井宏佑と渡邉雄太が主力級。松井のグランプリシリーズの走りはガッカリだったが世界の脚なのは間違いない。渡邉は先行の組み立てが少なくなったが、捲りのキレ味は増してきた。
中部は浅井康太が追加で入った。まだ老け込む年齢ではないし、タイトルは諦めていない。今年は山口拳矢とのタッグが機能するかどうかで、浅井自身の成績も変わる。中部のめぼしい自力選手が不在で、自分でやる組み立てになりそう。
近畿は古性優作のグランプリ優勝で勢いが増してきたが、今節のメンバーは小粒。
九州も特選シードのメンバーは不在。地元は2班だが鈴木竜士、地元記念強い河村雅章、マーク巧者の山崎充央に期待が集まる。鈴木は失格過多で成績を落としているが、あの強気な姿勢は評価出来る。山崎は地元記念に限り、とてつもない脚を見せる。まずは準決進出が目標で、どこかで必ず大きな配当を提供する。
他に伏兵で注目選手は阿部拓真の自在戦、S級に特進した伊藤慶太郎、岩谷拓磨のパワー駆け。A級から上がった選手は競走得点が低く、穴党を喜ばせるのも、毎年のパターンだ。