【寺内大吉記念杯競輪予想】野原雅也のパワー勝負に期待/静岡競輪S級
2021/12/26(日) 19:05 0 1
12月28日より静岡競輪場で「KEIRINグランプリ(GP・最終日12月30日)」シリーズが行われる。寺内大吉記念杯競輪(S級)の主力選手の近況や、見どころを競輪記者・町田洋一氏に伺った。
今節は初日から欠車があるが、基本的に9車のレースになる。初日特選の想定メンバーは関東勢は森田優弥、諸橋愛、杉森輝大の折り合い。基本的に諸橋は杉森の自力に任せるレースはやってこなかった。その理由からも、諸橋は動ける杉森には番手は譲らない。
九州は山田英明の自力勝負に絶好調で復活気配の荒井崇博の佐賀コンビ。近畿は野原雅也に小兵だがガッツのある村田雅一。地元の渡邉雄太には、東日本ラインの連係で渡部幸訓で、この4分戦になるとみたい。
どこからでも狙えるが野原のパワー勝負に期待したい。今年は弥彦の親王牌で初のG1決勝を経験。来年、ワッキーが戻って来た時に番手を回れる権利を有した。同県でも簡単に番手を回れないのが近畿の鉄則だが、野原は序列も上がり、周りから認められる選手になっている。
山田は、まだタイトルを諦めていない。獲れそうで獲れない選手の一人だが、真面目なアスリートである。逆に連係する荒井は、43歳になったがヤンチャなイメージ。尖った生き方をしており、それが地元武雄記念の優勝に結びついた。
諸橋は今年も肝心なところで落車が多く。全盛時の切れはなくなったが勝負師の一面は崩していない。徹底先行の森田を使えるのは有利な材料だ。地元渡邉雄太は先行が少なくなり、混戦待ちの走り。それでも前回の伊東記念の脚色は悪くなかったし、渡部とのワンツーも可能だ。
特選メンバー以外での注目選手は松本秀之介、大石剣士、佐々木豪、松井宏佑、吉田有希の若手機動型。特に吉田は超売り出し中で、アニキの拓矢とのアベック優勝も可能だ。初の9車の競輪になるが問題ないだろう。実績ある三谷竜生、山崎芳仁のタイトルホルダーも予選は軽くクリアしそうだ。
