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【未来の競輪スター候補】成長するアラサー山口真未 憧れの舞台へまい進

2021/03/02(火) 18:00 0 8

山口真未(やまぐち・まみ)選手。陸上の七種競技や自転車競技で鍛えたダッシュ力が持ち味。卒業記念レースでは決勝に進出し、3着に入った

netkeirinでは、今年3月に日本競輪選手養成所を卒業し、デビューを迎える選手の中から注目選手を特集。今回は競輪選手としては遅い29歳のデビューとなる山口真未選手(29歳・静岡=120期)を紹介します。

ーーこれからデビューを迎える現在の心境をお聞かせください。

 養成所入学から10か月間、競走訓練などいろんな練習を積んできました。デビュー後は得意のダッシュを活かし、強くこだわっている先行自力で勝負するレースをしてみたいです。

ーー競輪ファンに自分のどんなところを見て欲しいですか?

 一瞬の踏み出しからのダッシュ力と自力を出し切ることをテーマにしているので、そこをファンの方に見ていただきたいなと思います。

ーー目標とする選手に奥井迪選手(39歳・東京=106期)を挙げていらっしゃいますが、その理由を教えてください。

 長い間、先行主体で走られていて、格好良いと思いました。そうした走りに魅力を感じているファンの方も多くいらっしゃると思うので、私も奥井選手のような走りが出来るような選手になりたいです。

卒業記念レース予選2回戦、先行からまくって1着に

ーー養成所の規則は緩和されたとはいえ、大変な苦労だったと思います。養成所の生活で印象に残っていることはありますか?

 コロナ禍で本来であればOKである年末年始も帰省が出来ませんでした。いつもは消灯時間が22時ですが、お正月は夜更かしが出来たので、養成所の仲間とテレビ番組を見るなどして楽しむことが出来ました。

ーー全日本選手権(500mタイムトライアル1位)や国体(チームスプリント1位)の自転車競技で実績を残した山口選手が28歳で競輪選手を志したきっかけは何だったのでしょうか?

 500mのスピードが評価され、1年前までナショナルチームで活動していました。そこで、速いだけでは勝てなくて、競い合った時の技術や勝負に対するメンタルといった強さが必要なことに気づかされました。強くなるために、自分の中で出した答えが競輪選手になることでした。

身長169.7cmと恵まれた体格を活かしたダイナミックなレースは目を惹く(7番車)

ーー強くなって見たい世界は?

 毎年ガールズグランプリに乗っている選手は心身とも強い印象がありますので、グランプリへ出走することです。

ーー自転車競技で実績を残してきているだけに、競輪と競技の両立を考えられているのか気になります。

 ナショナルチームにすぐに復帰できるとは思っていませんが、自転車競技を消化しきれていない部分もあります。500mで日本記録も狙っていきたいですし…。将来的には競輪を主体にしながら毎年脚を鍛えて、実業団レースなど自転車競技にも関わっていきたいと思います。

ーー最後に競輪ファンの方へメッセージをお願いします。

 年齢を重ねている分、同期の若い子と比べると選手としての可能性という意味での時間は短いかもしれません。自分でも自覚していますので、最短距離で強くなるアラサーを応援してください!

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