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【PIST6】難病と闘う山田義彦が期待に応える1着スタート「少しでも勇気づけられたら」

2021/12/25(土) 17:05 0 8

25日から千葉の「TIPSTAR DOME CHIBA」で開催されている「PIST6 Championship JAPAN HEROES」スペシャルマッチ3。初日6Rの一次予選Fを走り終えた山田義彦に話を聞いた。

26日には同じ病を抱える子が観戦に訪れると明かした山田義彦

 前検日に行われたタイムトライアルは一番時計。
「それまで病気の治療を行っていて、決して良い状態ではなかったのですが、今回はその治療を終えての結果。直前のデキから考えてもまずまずなのかな。それに脚にしっかりとした手応えみたいなのが感じられる」と話していた。

 一次予選は他が斬って斬ってのレース。動きの激しい流れだったが、きっちりと見極めて一気に巻き返した。先頭に立ってからはペースを緩めることなく、ぴったりマークの合志正臣を見事に振り切った。

 今節で使用しているギヤは68×12で5.67。このギヤ比はPIST6ではMAXだ。
「体にダメージがないとは言えないけど、デイとナイトでは多少の時間差があるので、このくらいなら問題はなし。しっかりと踏んで後半も結果を出したい」と言い切った。

 山田といえば難病でもある筋無力症を患っていて、その治療は今なお続いている。
「治療で力がなかなか出せない時もある。でも今回はその治療を終えた後の開催だけに、それなりに力が出ているはず。直前にはぶかぶかの練習着がぴったりするくらい、体重と体の大きさが戻ってきました」と状態は確実に上向きのようだ。

 同じ難病を抱えた若い子に自分の走る姿を見せたいという。
「長らくの闘病生活の中で、同じ病を抱えた家族との交流もありました。まだ小さい子(水泳)なんですが僕が出した招待状を受け取ってくれて、明日(26日)親御さんと一緒にドームに見に来てくれるみたいなんです。自分の走っている姿を見て、少しでも勇気づけられたらいいと思っています。着はどうなるか分かりませんが、頑張って1着なら最高」といつも以上に気合の入っている様子で話してくれた。

 山田の気持ちのこもった走りを心から応援したい。(アオケイ・真島記者)

▶︎PIST6公式サイトはこちら

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