2021/12/18(土) 15:00 0 2
netkeirinでは、12月30日に静岡競輪場で開催されるKEIRINグランプリ2021出場選手を日替わりで特集。今回は賞金ランキング1位の最強オールラウンダー・松浦悠士選手。グランプリ出場までの道のり、選手としての特徴、ファンからの応援メッセージを紹介する。(構成:netkeirin編集部)
2021年1月、連載中のコラム『松浦悠士の“真っ向勝負”』で「日本選手権を優勝したい」と宣言。そして5月、京王閣競輪で開催された日本選手権競輪にて、有言実行の優勝。ダービー王の称号とともにグランプリへの出場権を獲得した。今年これまでに記念レース(GIII)では7度優勝しており、7月の函館サマーナイトフェスティバル(GII)も制覇。年間獲得賞金記録を狙えるのは、グランプリ出場選手の中でも松浦ただ一人だ。
前半戦はまさに独壇場と言わんばかりの強さを見せつけていたが、9月の平安賞(GIII)の初日に接触のアクシデントに見舞われた。同月開催の共同通信社杯(GII)もリズムを崩し、このあたりから本来の勢いは鳴りを潜めることに。追い打ちをかけるかのように翌10月、火の国杯争奪戦(GIII)の決勝で落車し、体にも自転車にも大きなダメージを負った。軌道修正に明け暮れて臨んだ寛仁親王牌(GI)だったが、決勝への勝ち上がりを逃し、暗中模索の日々を過ごした。
しかし、周防国府杯争奪戦(GIII)の開催中にトンネルを抜けた。自転車に重大なエラーを発見し、その場で即修正、そして開催後にも入念にチェックをした。「体と自転車が一体となる感覚が戻った」と自信を取り戻し、競輪祭(GI)へ。危なげなく決勝へと勝ち上がり、躍動する走りでファンを魅了した。
グランプリ前に地元戦・ひろしまピースカップ(GIII)に出場。ここで見事な完全優勝を決め、圧倒的な復活劇を演じることとなった。KEIRINグランプリ2021は松浦悠士にとって3度目のグランプリ。年末大舞台の戦い方を知る最強戦士が“3度目の正直”に挑む。
先行、捲り、捌き、追い込みと何でもこいのオールラウンダー。長い距離を踏める地脚がセールスポイント。練習だけでなく自転車のフレームや部品、セッティングにも研究熱心。「松浦モデル」と言われるフレームやセッティングが検車場でも話題になっている。
最後に、現在netkeirinで公開中の投票企画「競輪ファンが選ぶ KEIRINグランプリ2021注目選手は」に寄せられたコメントを紹介。
「優勝して獲得賞金の記録を出してもらいたい」
「賞金トップですし、競輪選手の全ての人が良い人ですが、その代表的な人だと思ってますので、ぜひ勝ってほしいです」
「飛びそうでも3着には残っていたりして状況に応じた切り替えが上手い選手だと思う。記念開催でもほぼ決勝まで残るなど安定してるイメージ。今年競輪を始めて一番推してる選手です!」
「今年前半の活躍は素晴らしかったのですが、後半になって中々結果が出なくて悔しい思いをしてたと思います。ここは清水選手との連携でゴールデンコンビの復活を期待してます」