現行S班の新田祐大と地元の主役・深谷知広が出走で盛り上がりを見せる

　333バンクならではのスピード感あふれるレースが期待できる伊東記念。12月はKEIRINグランプリ出場選手が走らないことが多いけど、今回は新田祐大がいてさらに地元の主役・深谷知広もいて胸アツですな。

　初日特選から新田vs深谷が見られるなんて(山口拳矢の負傷欠場が残念ですが)。

　優勝争いも新田、深谷がもちろん有力。新田は松山記念でレース運びの甘さを露呈していたけどやっぱり脚は違う。松山記念決勝2着の悔しさをここにぶつけて「S級S班の使命を全うしたい」と今年の最終戦を完全Ｖで締めくくりたい気持ちが強い。深谷は11月当地FIで優勝し、地元ファンを沸かせたばかり。今は静岡の一員としてナショナルチームでの練習方法を仲間に披露しともに練習に励んでいるという。深谷の移籍で刺激の入った静岡勢をさらに盛り上げるためにも深谷が奮闘する。

秋田記者の注目選手はあの早期卒業コンビ

　注目選手は寺崎浩平、菊池岳仁の117期早期卒業コンビ。2人はナショナルチームに所属し、パリ五輪出場を目指している。そのため静岡を拠点にしており「準」地元といっても過言ではない。さらにナショナルチームでの練習は脇本雄太を見てもわかるように脚力アップには非常に効果があるのは明らかだ。

　今月10〜13日には伊豆ベロドロームで開催された全日本自転車競技選手権トラックに出場し、中1日の参戦だが同県内なので移動時間も少なく比較的疲れもなく伊東入りできそうだ。

穴狙いの秘訣はPIST6にあり

　穴っぽいところでは晝田宗一郎。12月4〜5日に開催されたPIST6で初出場、初優勝を果たした。PIST6はとある選手に言わせると、
「250バンクで走ることはものすごくいい練習になる。いい練習させてもらえてさらにお金（賞金）がもらえるなんて最高」だそうで確かに、PIST6直後の選手は通常の競輪で活躍する姿が目立つ。

　PIST6マイスター(勝手に命名)伊勢崎彰大によると、
「競輪選手なら普通の400バンクとかなら極端な話、目をつぶっていても走れる。でも千葉250ではそうはいかない。

　そこでまっすぐ走ろうとすることでバランス感覚がよくなる」とのことだ。晝田の姉・瑞希はプロボクサーでアマチュア全日本フライ級フェザー級チャンピオン。弟が優勝賞金で欲しかったものを買ってくれたと大喜び。お互いの活躍が刺激になれば競輪界もボクシング界も相乗効果で盛り上がる。女子プロボクサーと競輪選手の絵になる姉弟が映えすぎる。

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