2021/12/15(水) 20:00 0 6
荒川といえば連対時の決まり手が「差し」(先行選手をゴール前で追込んで1着2着)と「マーク」(先行選手を追走して2着)合わせて約90%と追い込みタイプの選手だ。ガールズケイリンでは自力先行を掲げる選手も多い中で、自身のレーススタイルをどうのように考えているのか。
「先行する気が全くないというわけではないですよ。特に一般戦ではメンバーを見て『先行しようかな』と思う時もあります。でも、自分のコンセプトは車券を買ってくれるお客さんに貢献すること。そう考えると確実に着を取れるマークや差しが向いているのかなと思っています。1着はもちろん嬉しいですが、最低でも2着、3着に入れればと」
着をまとめる安定感が売りの荒川だが、今年は苦しんだ1年だった。
「8月にファン投票で選んでいただいたガールズドリームレースが色んな意味で大きかったですね(苦笑)。実はその前から調子が下降気味で、でも、ドリームはみんな格上の選手なので千切られないようにとプレッシャーもあって夏場にハードな練習を課しました。疲労が影響したのか、その後、予選で着を外すことが続いて辛かったですね」
11月の宇都宮では、5・4・4着と3日間一度も車券に絡めず終わったことも…。
「最近では一番悔しかったですね。いつもの開催終わりは車内で音楽を流しながら運転して帰りますが、2時間無音で宇都宮から帰ってきました(苦笑)」
そこから巻き返し次の岸和田で今年初優勝。直線では得意の差しが炸裂した。
「ようやくですが、悔しい事が多かった1年だけに本当に嬉しい優勝でした。今回の取手は地元で今年の最終戦、格上の選手が多いですが、自分らしく3着以内を狙って走りたいですね」
開催直前には仲の良いガールズ選手たちとディズニーシーでリフレッシュ。練習の調子も良くなってきたとのことで、心身ともに充実。初日から車券に絡んでくれそうだ。(netkeirin編集部)