前回の松山記念では8、4、8、5と成績だけみると、大きい着が続いた樋口開土。しかし、本人は着以上に内容の濃いレースだったらしく、今節も良い状態で前検日を迎えられたと言う。

「松山記念はしっかり力を出し切れた開催でした。自転車の乗り方を今まででは考えられない乗り方にしたら、無駄な力が無くなって車の進みが良くなりました。それでもまだ完成形ではないんですけど、時間を掛けてこの乗り方に慣れて行けば自分の力を100%出し切れる競走が増えると思う。それだけ手応えがあります」と語ってくれた。

　初日のレースについて尋ねると、「同期の藤根さんにはやられているイメージですね(笑)。それでも自分はラインの厚みを生かして積極的にかけるだけ。あまり相手は意識せずに、自分が納得できる競走にしたいと思います」と締め括った。

　今回は地元戦となる樋口開土。人気は藤根俊貴-新山将史に集まりそうだが、上がり調子の樋口を絡めた車券も面白そうだ。(アオケイ・松野記者)