競輪選手としての格は今回出場メンバーの中で一番だが、本人は「走ってみないと何とも…。あんまり自信ないです」と弱気。

「カーボンフレームなんて1年に1回、地区プロでしか乗らないし、素人同然というかド素人。見てください、このぎこちない整備の仕方を。どうやってセンター出すんですか? 誰か教えてくださいって感じ。周りにいる選手がいつもの開催の1.5倍強く見えます(苦笑)」。

　夕方から行われるタイムトライアルに向けては「ジョイナーは無理でも、それに近いくらいのタイムを出せれば…」と、なぜか女子100メートル走の世界記録(フローレンス・グリフィス=ジョイナーの持つ10秒49)を目標に掲げたが、実際は僅かに届かず10秒56。全体タイムも36人中9位でやや期待外れのような結果だが、「口ではああ言ったけど、心の中では10秒7か10秒8出ればいいなと思っていた。けっこう嬉しかったです、10秒56でも。すいません、温度差すごくて」とおどけた表情で1人爆笑。

　トライアルはあくまでトライアルで、レースを振り分けるための指標だし、本番のレースでは持ち前の『爆発力』で圧倒するだろう。(アオケイ・長谷川記者)

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