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【PIST6】勝利した徳田匠に向けられた同期からの声「賞金の事しか聞かれなかったですよ(笑)」/2021-2022「JAPAN HEROES」優勝者インタビュー

2021/12/08(水) 18:00 0 2

10月2日にTIPSTAR DOME CHIBA(千葉千葉市)で開幕した「PIST6 Championship」。競輪とは違った、全く新しい競技のPIST6に参戦した選手たちはどのような感想を抱いているのだろうか。今回netkeirin編集部では『JAPAN HEROESスペシャルマッチ1』と『JAPAN HEROESスペシャルマッチ2』に出場し、スペシャルマッチ1では見事優勝に輝いた徳田匠選手にインタビューを実施。自転車競技を始めたきっかけや、PIST6に参戦してみての感想を語ってくれた。

※オンラインでインタビューを実施いたしました。

◆自転車競技を始めたきっかけ

Photo by Kenji Onose

ーー自転車競技を始めたきっかけを教えていただけますか?

 小学生の頃、オートバイのサーキットを自転車で走るイベントがありました。そのイベントでロードバイクに抜かされるのが悔しかったんです。その経験が最初のきっかけで、兄弟3人揃って始めました。僕も高校・大学とロードレースやっていたんですけど、突然僕だけ競輪の道に進むことになりました。

ーーお兄様2人がプロのロードレーサーですが、徳田選手だけ競輪の道に進まれたのは何かきっかけあったんですか?

 特にきっかけっていうきっかけはないんですけど、純粋にトラック競技の方が楽しいなって感じていたからです。

◆PIST6を振り返って

Photo by Kenji Onose

ーー既にPIST6には2回出場されていますが、それぞれの感想を聞かせてください

 1回目の『スペシャルマッチ1』はA級しかいないということで勝つ自信はありました。タイムトライアルでは10秒5ぐらい出たらいいなと思ったら、10秒5だったんで順当にいけたかなと思います。

 2回目の『スペシャルマッチ2』はSA混合で、やっぱり間合いの取り方だったりとかスピードが違ったんで苦戦しましたね。(1回目優勝、2回目4位)

ーー普段一緒に走ることがないS級の選手と走ったのは新鮮でしたか?

 普段の練習を京都の強い選手たちとさせてもらってるんで、これまでもS級の方と走った経験はありました。でも、いざレースになったらやっぱり展開の作り方が違ったんで、勉強になりました。

ーー入場の際のパフォーマンスはどうでしたか?

 何人かの選手と話したんですけど、走る時より入場のほうが緊張するって(笑)。別に何もしなくてもいいんですけど、カメラを向けられると何かせんといかん!と思ってしまって…(笑)。走る緊張より入場するまでの待ち時間がすごく緊張しましたね。

ーー1日2走で2日で4走。タイムトライアル含めると5走でしたが、体力的にはきつかったですか?

 タイムトライアルと1日目の2レースは難なくクリアできました。練習だとそれ以上もがいてるんで問題ないって感じでしたね。でも、スペシャルマッチ1も2も同じ感覚だったですけど、2日目の最後1レース残したぐらいから、大ギヤの反動だったり250バンクの反動で、だいぶお尻周りがパンパンになってきていましたね。

ーー続いてギヤ比について聞かせてください。タイムトライアルではスペシャルマッチ1・2共に4.62でした。スペシャルマッチ1のレースでは4.29に変更しています。ギアを変えた心境や理由聞かせてもらえますか?

 スペシャルマッチ1は全体のハロンのタイムを見たらそこまでレースでペースが上がらないなと思って。だったらもう、軽め…って言っても軽めじゃないんですけど(笑)。『4.29』で大丈夫かなという感じで落としました。

ーースペシャルマッチ2はS級の選手の存在や、タイムトライアルの結果を見て4.5にされたんですか?

 そうですね。でも正直なところ1回目は4.5のギアを持ってなかったんで(笑)。

ーー次回出場する時も4.5でいきますか?

 今回もそうですけど長く踏むと、差されたときに踏み込んだら重く感じたんで。上がりタイムもスペシャルマッチ1の時ほど良くなくて。4.5以上になると多分厳しいなって感じてます。普段使わないギヤなので重くて…。

ーー1レース目と2レース目の間に長時間のインターバルがあると思うんですけど、どのようなことして過ごしているのですか?

 寝てます! ぐっすりはできないんですけど、起きてたら動いてしまうんで。スペシャルマッチ1の時は歩き回って結構しんどかったんで。スペシャルマッチ2の時は真っ暗になるアイマスクを持って、外部の情報をシャットダウンしてました。

ーースペシャルマッチ2の決勝レースは4着でした。ゴール直前で朝倉選手と堀江選手が前で並んで徳田選手が前に出れず、力を出せずに終わってしまったように見えたのですが、あの時どんな心境だったか伺えますか?

 僕の走る前のレースぐらいから失格の選手が多かったので、走り方を注意していました。最終周回、朝倉くんの後ろに入って2番手で回れているときに、「あ、行こうかな」って思ったんですけど、堀江選手が被ってるのが見えたんで、リスキーなレースをするよりは安全に行こうと。4コーナーを抜ける前に、「あーもうこれ動けずに終わってしまう」っていうのは悟っていました(笑)。

◆PIST6を終えて

Photo by Kenji Onose

ーーS級選手の休憩や練習の様子を見て、意識や行動で「さすがS級選手だな」と感じる部分はありましたか?

 『アップするときはアップし、休む時はしっかり休む』というメリハリがすごいなって感じました。A級メンバーだけのときはソワソワしてずっと歩いていたので。

ーーPIST6に参加して、精神的&肉体的にプラスになった面があれば教えてください

 精神的には競輪とPIST6は別物って考えてるんで、特に変わりなくいつも通りの走りができたかと思います。

 肉体的には普段走ってない250だったので、PIST6が終わった後は疲労があって、背中の一部に筋肉痛がでました。いつもとは違った練習(刺激)になっているなという感覚はありましたね。

ーーPIST6で優勝して、同期の選手に「アドバイス頂戴」のような連絡は来ましたか?

 賞金のことしか聞かれなかったです(笑)。

ーー次回PIST6に参加される時はどのようなレースをして、ファンには徳田選手のどの部分を見てもらいたいですか?

 やっぱり長く踏んで勝つのが理想ですね。自分のハロンのタイムを見てもらったらわかるようにトップではないんで。長く踏めるところには自信があるので、そういうところを見てもらえたらと思ってます。

ーーいろいろ教えていただきありがとうございました! そういえば徳田選手がフライパンを使ってコーヒー豆を焙煎しているのをSNSで拝見したのですが、こだわりですか?

 いえ(笑)。間違って生豆を買ってしまったんですよ(笑)。大学の先輩が大分県で自転車チームを作って、カフェをクラブハウスのような感じで、活動拠点にしているんです。

 「CORLORS BIKE&CAFÉ」っていうんですけど。そこのカフェで売ってるコーヒー豆です。あと200グラムも残っています。焙煎してある豆を買えるならそっちの方がいいです(笑)。

ーーPIST6ファンの方に向けてメッセージお願いいたします

 PIST6はエンターテイメント性を兼ね備えた楽しいスポーツになっています。どうぞ一度、生で、競輪選手のスピードを体感してもらえたら嬉しいです。

◆徳田匠選手のプロフィール(取材時)

出身  :京都府
生年月日:1997/04/22
班級  :A級3班
身長  :176.2cm

【SNSはコチラ】
徳田匠選手のTwitter
徳田匠選手のinstagram

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