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【金亀杯争覇戦】愛媛の顔・渡部哲男「若手の強い自力選手が増えてきた」

2021/12/04(土) 18:45 0 1

松山競輪「開設72周年記念・金亀杯争覇戦(GIII)」は5日、最終日を迎える。12レースに出走する渡部哲男に話を聞いた。

ーー準決勝はヒヤッとしましたけど、流石の伸びでした
 もう3角くらいから内しかないと決めていた。巧くコースが空いてくれたし、最後は地元の意地ですよ。前検日から言っているように本当に流れが悪い(笑)。でも決勝まで行けたのは前で頑張ってくれた選手のお陰だし、判断も良かった。

ーー若い頃から地元記念を戦ってきましたが、今と昔で気持ちの変化ってありますか
 全然違いますね。僕の若い頃は中四国に自力型が少なかったでしょ。当然、僕に番手があるわけない。自力でやるって事はそのレースを作らなければならないからプレッシャーが違いますよね。それに地元記念を一人で背負っているって感じがあった。今は前の選手に任せてのレースだし、松本貴治橋本強佐々木豪門田凌みんなに分散している感じだからね。中四国に若手の強い自力選手が増えてきた事も大きい。

ーー渡部選手もベテランに域に入って後輩へのアドバイスはどういった形で伝えていますか
 僕が若い時に受けてきた説教、アドバイスはそのままは使えない。僕が聞いて理不尽だなとか、マーク屋目線だけのアドバイスはちょっとね。僕も長く自力で戦ってきたから、そのあたりの気持ちはよく分かる。選手毎に言葉や言い方を使い分けて伝えています。今の若い子に怒るだけじゃ伝わりませんからね。

渡部選手と話をしていると現役時代の後閑信一さんと似ている感じがした。若手を諭すように自分の考えを押しつけない。若手が失敗した時にも記者に対しフォローを入れる。全盛期に比べれば競走得点も落ちてはいるが、まだ『格』があり愛媛の顔なんだと感じた。(アオケイ・梅田記者)

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