パーキンス、ブフリを彷彿とさせる荒井の縦脚に優勝を確信

　お世話になっております。競輪小僧です。

　先月28日まで武雄競輪場にて行われていた、『施設整備等協賛競輪飛龍賞(GIII)』は、地元佐賀の雄、荒井崇博(佐賀)が優勝を飾った。武雄記念(G3)では、2008年、2010年、2014年、2019年優勝に続いて、地元ホームバンク武雄競輪場で、5度目のグレードレース制覇を成し遂げた。私の、優勝選手予想的中記念として、『ありがとう荒井崇博選手』の振り返り記事を書かせて頂く。

初日から振り返ろう。

初日特選『12R』
　正攻法に構えた九州⑧上田尭ー③荒井崇。①谷口遼ー⑨村田雅の中部近畿。⑦原田研ー②高原ー④三宅達の四国中国3車。⑤小原佑ー⑥坂本貴の青森両者の隊列。

　レースを動かして行ったのが⑦原田。一旦切り、ジャン手前から⑤小原がすかさず先行態勢に入る。①谷口は得意のカマシを打つが⑤小原とのもがき合いになる。タイミング図りバック過ぎに⑦原田が捲りで応戦。8番手の⑧上田に見切りを付けて③荒井が自力で踏み上げ4コーナーへ。中団捲りを決めた⑦原田が1着。2着には9番手大外回されたが、凄まじい縦脚を披露した③荒井。3着にはもがき合い制した⑤小原が逃げ粘りとなった。
　パーキンス、ブフリを彷彿とさせる荒井の縦脚に、この時点で優勝を確信。

二日目二次予選『12R』
　新進気鋭の⑤松岡辰-①荒井ー⑥坂本晃の九州勢3車。ジャン手前から切りに行った③荻原ー⑨二藤の北日本南関2車。⑧今岡ー⑦友定の中国勢は内に詰まり先行出来ず。⑤松岡辰が早目の仕掛けで主導権を握りに行く。中団追い上げた②伊藤裕ー④竹田の中部だったが、②伊藤、⑦友定、⑥坂本が絡み3車落車。⑤松岡がペースで駆けて、車間を空けながら虎視眈々の番手①荒井。③荻原が中団から迫ったものの届かず、九州ワンツー。1着は危なげ無く差し切り決めた①荒井。仕掛け躊躇無かった⑤松岡が逃げ粘り2着。レース動かした③荻原が3着に入った。準決勝では誰が荒井を引っ張るのか、番組編成の皆様は悩んだに違いない。

三日目準決勝『12R』
　前受になった②福永ー⑥藤木の近畿。赤板で切りに行った⑨片岡ー③堤の中四国勢。近況位置獲りに動いている⑦坂本貴ー④荻原ー⑧渡邉晴の北日本南関3車が再度切り中団を獲りに行く。初日特選では仕掛けられず、連携失敗している①上田尭ー⑤荒井がジャン手前から先行態勢に入る。3番手が内⑦坂本と、外②福永でバッティングして、1センター①上田が牽制しながら自ら外に踏んだ時に⑦坂本が内を掬い⑤荒井が連結を外してしまう。絶対絶命。
　本場では落胆の声が上がっていた事だろう。2センター内に詰まった⑤荒井だったが、位置獲られた⑦坂本を内から捌き直線勝負に持ち込む。直線で何とか伸び勝った⑤荒井が1着。先行粘り任務を果たした①上田が2着。捌かれたものの、新しい一面を垣間見れた⑦坂本が3着となった。
　一瞬肝を冷やしたが、今節の荒井は仕上がっていた。

最終日決勝『12R』
　並びは九州分かれての戦いとなり、①荒井ー⑥五十嵐の即席2車。⑦上田ー④松岡辰ー⑧松岡貴の熊本3車が揃った。③坂本ー④内藤北日本。②原田ー⑨高原の徳島両者の並びに。正攻法は③坂本。赤板で②原田が切りに行くのを突っ張り位置求めた⑦坂本。ジャン手前から⑦上田が熊本勢を率いて先行勝負。4番手に③坂本。
　6番手に①荒井。8番手に②原田の隊列で残り1周。バック過ぎ3コーナーで①荒井が満を辞して捲り発進。④松岡辰が察知して番手捲りで応戦するが、豪快に呑み込む①荒井。④松岡もゴール前迄粘り込むが、1/2車身先着し地元制覇を成し遂げた荒井崇博。2着には⑦上田の番手発進した④松岡辰泰。3着には①荒井に託した⑥五十嵐力が入った。

『よっしゃー！ 獲ったぞー！ 荒井御見事ー！ 』と叫んだものの3着が無い。探しても探しても3着が無い。そうだW松岡が⑥五十嵐を捌いて、内を突く好調⑤内藤と⑨高原を3着に選んだ光景が走馬灯の様に蘇る。『何故⑥を入れない。何故3着は全にしない。ついこの間書いたばかりだろ。』と、嘆きが止まらない。後悔先に立たず。

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