2021/11/29(月) 10:15 0 0
中村は今年7月の終わりに落車し、左鎖骨と左肋骨の骨折に左肩脱臼、肺気胸という大怪我を負った。約3ヶ月の欠場を経てからの調子はというと「全然だめですね…。上半身のケガを全部受けた感じなので完全復活には遠い。PIST6は普段の競輪とは全然違うし、調子を戻すキッカケになれば良いなと思って参加しました」
初日を1R・4着、10R・4着で走り終わると「ローラーは乗れていたので脚は問題なかった。ただウェイトトレーニングが出来ないので上半身の筋力がかなり落ちた。250バンクはコーナーを走る際に、上半身で支えるのですが1回走っただけでバキバキですよ…(苦笑)」
2日目2Rは逃げ残って2着スタートと好感触。「普段自力を出していないと、どれくらいのペースで走れば良いのか分からないね。2周なら余裕で逃げ切れると思ったのに…。そんなに甘くなかったね(苦笑)」
9Rでは果敢に逃げる渋谷海にぴったりマークして2着。「一本前(2R)に出し切ったから番手から捲ろうにも脚がなかった(苦笑)付いていくので精一杯だったね」
今開催について中村は「走って行くうちに感覚も良くなっていったし、走りながらどこを重点的に鍛えれば良いのかが分かってきた。久しぶりに自力も出したし、ここから競輪でも良くなる予感がしている。雰囲気も楽しかったし、いいキッカケになって良かった」
復調へのキッカケを掴んだ中村。持ち味の鋭い差し脚を取り戻して、ファンを湧かせてくれる日も近いだろう。(アオケイ・宮本記者)