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【武雄競輪G3・飛龍賞】荒井崇博が渾身の捲りで5回目の地元G3制覇

2021/11/28(日) 20:00 0 3

武雄競輪の「施設整備等協賛競輪飛龍賞(GIII)」は最終日の28日、12Rで決勝戦が行われ、地元の荒井崇博が6番手から捲りを決めて優勝。レース後のインタビューの模様をお届けする。(netkeirin特派員)

5回目の地元GIII制覇で通算500勝に残り24勝まで迫った荒井崇博

 サプライズの自力勝負で地元GIII決勝に挑んだ荒井崇博熊本トリオの主導権が濃厚とされる中で、どんな立ち回りを見せるのかに注目が集まった。

「とにかくサラ脚で回りたかった。4番手にこだわって(坂本)貴史と脚を削り合うくらいなら、6番手でいいかな、って。流れがいい風に回ってくれたね。欲をいえば番手がもう少しもつれてほしかったけど」

 上田尭弥が駆けて、4番手に坂本貴史松岡辰泰が番手捲りの機をうかがう中で、荒井が強烈なスピードで捲り上げた。

「それにしても(車が)出たね。天才かと思ったよ。ハラケン(原田研太朗)に後ろから行かれちゃうなら仕方ない。そうなったらハラケンが強かった! で済まそうと思ってた。とにかく熊本には負けたくなかったね。良かった」

 地元の気合い、そして九州の屋台骨を支えてきた意地など、さまざまな思いがつまった、渾身の捲りだった。同じ九州同士の熊本トリオとは別線を選択し、真っ向勝負で二段駆けを粉砕。これ以上ない、痛快な勝利だったに違いない。

「強かったね、俺。今日はさすがに緊張した。こうなったら初日が悔やまれるな〜。せっかくなら4連勝したかったね。今後の目標? とにかく少しでもS1にいられれば、こういう風におこぼれにあずかれることもある。(中川)誠一郎には負けたくないから。誠一郎と(井上)昌己が強いうちは、もうちょっと頑張るよ」

 最後まで上機嫌で、荒井節が飛びかった。九州勢は確実に勢いある若手が台頭している。しかし、まだまだいいようにはさせない! と言わんばかりに40代トリオも一線級で奮闘し続けている。

 先日の競輪祭では園田匠北津留翼がファイナリストで意地を示した。競輪祭に出走できなかった“アラタカ”だが、前節の佐世保FIから強烈な強さをアピールし続けた。
 通算500勝も、残り24勝まで迫っている。来年の九州勢の大暴れを予感させる武雄GIIIだった。

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