2021/11/28(日) 10:30 0 3
今開催が初参加となった新田はシドニー五輪の際ナショナルチームで競技をバリバリやっており、他の参加者の仲では経験値は桁違い。そんな新田も前検日には「ナショナルチームに入っていた時は20年前。経験があるとはいえ、かなり久しぶりなので不安はある」と自信なさげに話していた。
1Rは4番手から追い上げ3着。
「本当は先行しようと思っていたけど、それよりも早く(佐藤)佑一君にいかれてしまった。250バンクでは捲りが利かないのは分かっているから厳しかった。でも一走して昔の感覚が少しずつ戻ってきた感じがする。力は当時より落ちてきているけどね(苦笑)」
2走目の11Rでは前受けから突っ張り、カマしてきた加賀山淳の番手に飛び付くも追い上げてきた金澤幸司に差され3着。
「加賀山君に飛び付く前提だったので、他の人に切られない様に踏んで踏んでを繰り返していたのできつかった。それでも3着に入れたし悪くはないかな」
翌日の準決勝について「3着3着だけど、ハロンタイムがあまりよくなかったから準決に乗れるのだろうか…」と不安な様子だったが、無事に準決勝進出が決まりホッとした表情をして「疲れはそんなにないし感触も良いので、準決も変わらず頑張ります!」と意気込んでいた。
新田自身の自転車が今開催に間に合わなかったようで、今回は弟子の鈴木陸来の自転車を借りての参加だった。セッティングに関して新田は「サドルの高さくらいで他は変えていない。借りたモノだし、あんまりいじると(陸来に)悪いからさ」と弟子を思いやる様子も見受けられた。
少しずつ感覚を取り戻していく格上レーサーの新田。準決ではどんな走りで観客を魅了してくれるのか楽しみだ。(アオケイ・宮本記者)