2021/11/27(土) 20:30 0 1
武雄競輪の「施設整備等協賛競輪飛龍賞(GIII)」は27日、3日目を開催。無傷の3連勝で決勝進出を果たした原田研太朗に話を聞いた。
止まりそうで止まらない。原田研太朗が準決11Rもロング捲りで1着。初日特選から1着を3本並べて文句なしのファイナル進出だ。同県の先輩の高原仁志とワンツー。打鐘前に突っ張られた際に、高原が原田を迎え入れた場面があった。まずは先輩に感謝することからインタビューが始まった。
「高原さんのおかげです。入れてくれたので、早く仕掛けないと、と思っていた。良かったです。GIIIの準決勝で同県の先輩とワンツーを決められることはなかなかないので」。
以前の後方からの捲り強襲劇も魅力たっぷりだったが、今回は初日特選から機敏な立ち回りが目立つ。強い選手が強い立ち回りをするのだから結果が付いてくるのは当然だ。
今節2回目の連係だった高原も「強い研太朗に戻っている。初日に離れてしまったので、その失敗を生かして続けたのは良かった。もうしっかりと付いていくことに集中する」と、もっとも近い位置から原田の強さを感じ取っている。
準決勝で戦った内藤宣彦も「どんな展開になってもハラケン(原田)が行ってしまうと思っていた。強いですね」と舌を巻いた。敵も味方も恐れる強さ。熊本勢や、地元Vを狙う荒井崇博にとって最大の脅威となるのは間違いないだろう。
「調子自体は前回の地元F Iの方が良かったかも。でも悪くないですよ。いい感じで走れている。ここまで来たら…、ですね。優勝目指して頑張ります」。
これまで16年の立川記念、同年12月の広島記念、17年1月の松山記念、20年7月の小松島記念とGIII制覇4回。しかし、完全優勝は1度もない。今回のデキなら…と思わずにはいられない。決勝戦も、武雄の長い直線で輝いているのはこの男になるのか。(netkeirin特派員)