2021/11/27(土) 20:00 0 0
武雄競輪の「施設整備等協賛競輪飛龍賞(GIII)」は27日、3日目を開催。5Rで先手を取りながら4着の南潤に話を聞いた。
得意のカマシで南潤が主導権を掌握。後ろの中村一将の1着に貢献はしたが、自身は長い直線で末脚を欠いて4着だった。
「あれ(あの展開)で無理なら、練習するしかないですね…」。
前日の二次予選で連係した藤木裕が、南に対する熱い想いを語っていた。その話を向けてみた。
「藤木さんからは『絶対に2人で準決勝に行くぞ』と言ってもらっていたんですけど…。ダメでした。藤木さんだけでも乗ってくれたのは救いですが…。それと、『次につながるレースを』と常々、言ってくださる。でも二次予選のレースでは次につながらない。せっかく気にかけていただいているのに…」。
もどかしさで仕方がない様子だ。まだまだ止まらない。
「2日目で飛んでしまうことが多くて、意識しすぎちゃってますね。FI戦の準決勝や、記念の二次予選はめちゃめちゃ変に緊張してしまう。トラウマみたいになっています。ダメなんですけどね。気持ちで負けないようにしないと。今日みたいなレースを続けて、しっかり残っていかないといけないです」。
出口の見えないトンネルにはまり込んでいる感はあるが、少しずつ光も見え始めているそうだ。
「去年の途中くらいからずっと、自転車の上でふわふわして力が入らないような感じが続いていた。芯でモガけないような。一気に自信をなくしてずっとダメでした。でも、ここ最近になって、しっかりとモガけるようになってきているかな。そうなると練習も身になってくるので。期待していただいている分も頑張らないとですね」。
18年4月の函館ナイターGIIIでは、デビューから298日目で、グレード制導入以降で最速のGIII制覇も果たした超好素材。少しずつではあるが徐々に、確実に、トップフォームに近づいているようだ。(netkeirin特派員)