二次予選Bは眞杉匠マークだった佐々木悠葵。前受けから突っ張り先行に出た眞杉に乗って、鋭く差し切った。これがGI2回目の出走で初1着、もちろん初めての準決勝進出となった。

「番手回りだったので緊張したけど、眞杉君のおかげでビッグレース初1着。うれしいです。セッティングもちゃんと出た感じがする。あとは体と相談してですね」

　三谷竜生に絡まれる場面もあったが、落ち着いて対処した。年末はヤンググランプリの出場も決まった。ビッグレース初出場だった7月の函館サマーナイトフェスティバルは7、8、9着。GI初出場だった8月のいわき平オールスターは1走目で落車失格。ここまでビッグレースで苦戦が続いたが、今回は3、4、1着と奮闘している。

　レース直後、準決勝に向けては「しっかりと頑張るだけです」と気合を込めた。10Rは単騎での戦いで「決勝を目指して頑張ります」と誓った。この勢いのままシンデレラボーイとなれるか、注目だ。(netkeirin特派員)