2021/11/21(日) 11:30 0 3
落車後の清水裕友がどんな走りをするかに注目が集まった一戦を制したのは、このレース最年少の森田優弥だった。初手の位置から先行しそうな中近ライン後位にこだわった。
「先行ラインは中近だと思ったので。リスクはあるけど、その3番手にずっといようと思った」。
この判断が結果的に功を奏した。同じく単騎で2着だった和田真久留も「中近の3番手にいたかったけど、枠の差で森田君に取られてしまった」と悔やんだほど。藤井侑吾が打鐘で主導権を握った際に、すんなり3番手で出切れたのが最大の勝因だった。最終ホームで清水が巻き返してきたが、すかさず合わせて捲って後続を引き離した。
「踏み出しは思い切り行った。気持ちも脚の感じもいいと思う。たまたま3番手を回れて仕掛けただけだけど、GIで初めて一次予選を突破できた。自信になりますね」。
7回目のGI参戦で初の一次予選クリア。埼玉勢は宿口陽一、平原康多がGIを制して、流れは最高潮。森田だけでなく、武藤龍生も存在感を示している。二次予選Aは、初日同様に武藤と同乗が決まった。
「しっかり先輩と決められるように頑張りたい」。
未知の舞台であるGIの二次予選(A)でもアッと言わせてくれるかもしれない。(netkeirin特派員)