2021/02/19(金) 10:00 0 4
いよいよ2月20日(土)より読売新聞社杯全日本選抜競輪(GI・最終日2月23日)が川崎競輪場で開催される。同レースの注目選手やレース展望について、闘う競輪記者・町田洋一氏に話を伺った。
ナショナルチームの脇本雄太と新田祐大は不参加だが、それ以外のS級S班はオールキャストという布陣。これが今年一年を占う最初の“特別競輪”になる。SSの選手は常に責任を持って走っているが、ここまでS班で安定して結果を出し続けてきたのは松浦悠士と平原康多だ。共に、すでに“記念競走”は二度の優勝。平原は立川記念(鳳凰賞典レース)と地元・大宮記念(東日本発祥倉茂記念杯)を連覇、松浦は和歌山記念(岸和田キング争覇戦in和歌山)と高松記念(玉藻杯争覇戦)を勝っている。脇本が不在なら当然、平原、松浦、そして今大会ホームバンクとなる郡司浩平が人気の中心となるだろう。
松井宏佑を目標に2段駆けで勝った競輪祭(朝日新聞社杯競輪祭)とは違い、今回の郡司は“己の力”で勝ちたいはずだ。競輪は“ライン”競走であるが、選手個人の気持ちとしては、人の力を借りずに勝ちたいというのが正直なところ。
今回郡司のタッグパートナーは和田健太郎になるが、直前の奈良記念のケガが心配。現状の和田に昨年の成績を求めるのは厳しいところだが、何としても郡司のアシストだけはしたいはず。
近畿地区は脇本がいるなら誰が番手を回るかで意見の衝突もあるが、不在の時は、誰が前で頑張るかになる。やはり寺崎浩平の出来がカギになるし、それによって稲川翔や村上兄弟の走りも違ってくる。しかし古性優作が斡旋停止で出場できないのが何より痛い。
中部地区は深谷知広の静岡移籍で、ライン的な機能が厳しくなったが、それは織り込み済みだろう。旧式大砲とはいえ、浅井康太、柴崎淳、吉田敏洋は強力。特に浅井はS班復帰を虎視眈々と狙っている。
北日本のS班、佐藤慎太郎と守澤太志にとって、新山響平と菅田壱道だけでは心許ない印象は否めない。慎太郎はGIIIで他地区の大物と連係を実現してきたが、GIともなるとそこまでの優遇があるとは思えない。
中国地区は松浦、清水の黄金コンビが中心となるが、四国地区も機動型のレベルは高い。地元記念を獲った松本貴治、太田竜馬、島川将貴の3選手はいつ大ブレイクしてもおかしくない逸材だ。四国地区は伏兵以上の存在として注視していきたい。九州は山田英明、北津留翼、山崎賢人、中川誠一郎の出来次第となりそうだ。
選考基準からも若手の台頭は難しく、今回の全日本選抜競輪は昨年のS班メンバーが中心となるだろう。
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