吉田拓矢に前を任せた初戦。打鐘スパートの吉田が別線を完封し、佐藤が悠々と差し切った。これで昨年に続く白星発進。レース後はファンの声援に手を挙げて応えた。

　「ヨシタク(吉田拓矢)が全部、一人でやってくれましたね。最後の踏み直しもだけど、出ていくスピードも良かった。強かったですね」。

　まずは吉田の強さを絶賛。自身の状態についての質問が飛ぶと
「ペースで踏んでいるヨシタクを抜けたんでね。いいと思います。修正点は特にない。老体を休めたいね」。

　最後はジョークも飛び出すなど、舌も滑らか。3年連続7回目のグランプリ出場が濃厚になっているが、前検日は「(濃厚なんて)思っていない。あくまでボーダー上のつもり。一戦一戦ですね。気持ちは乗ってきている」と話していた。歴戦の雄は油断も隙もない。願いが届いたか、2日目は出番なし。最高の滑り出しを決めて2日目は休養。疲れを取って一次予選2を迎えられそうだ。(netkeirin特派員)