賞金ランキングで言えば10傑にも入っておらず圏外に位置しており優勝するしか「ガールズグランプリ2021」に出場する権利はない。「そうなんです！　だから、地元戦に向けて気持ちだけは誰よりも入れてきましたよ。競輪は気持ち！」と相変わらずに活発だ。

　直前の岸和田では新車を投入した。今ガールズ界隈で流行っているナショナル仕様のタイプのフレーム(オリンピックのジオメトリー)で、「ドーム仕様で作られているものだから小倉に合っていると信じています！」と神頼み。このフレームを操るには相当なパワーが必要なようで、「とにかく重たい」「翌日、筋肉痛になる」との声が多く聞かれるが、大久保もご多分に漏れず「体にムチャクチャ来た。メチャきついのにタイムがでない、苦労が比例しないフレーム」とのこと。

　それでも岸和田ではピンピンで決勝に乗って2着と、十分に踏みこなせていたように見えた。大きな武器を手中にした大久保の戦いが楽しみだ。(netkeirin特派員)