2021/11/17(水) 13:30 0 2
極度の腰痛で世界の脇本雄太が不在となり各地区の状態がポイント。今の競輪は地区対抗戦になっており、ワッキーが参加、不参加で動向が変わってくる。共同通信社杯での山口拳矢のV、親王牌での平原康多の優勝とワッキーが走っていたら流れが変わっていたかもしれない。
熾烈な賞金争いも見所のひとつ。今年はボーダー自体高く、タイトルを獲った郡司浩平、松浦悠士、古性優作、宿口陽一、平原康多は無条件。清水裕友も賞金で確定。佐藤慎太郎、守澤太志は安全圏にいるが、かなりのレアなケースが起こると、9名から外れてしまう。新田祐大は賞金での出場は絶望的で、この大会を勝つしかない。山口拳矢は、上位の8人が優勝した時は、グランプリの椅子を手に出来る。
ラインの総合力なら南関ラインが優勢とみたい。深谷知広が競技を卒業して、競輪1本で戦うのは郡司にとって好都合。その深谷も静岡の若手を面倒見ており、若きリーダーになりつつある。親王牌の初日のメインレースでも深谷を使い郡司は余裕で勝っている。
新田は本人の出来よりも、新山響平の調子が問題だろう。いくら新田と言えども、自力だと勝つ確率が低くなるし、新山を使う展開がベスト。
関東は平原の久々の美酒で盛り上がってきた。吉田拓矢の成長が大きいし、宿口も風格が出てきた。吉田も、準優勝ならグランプリ出場の道もある。
中部は山口拳矢と浅井康太の連係が決まるかどうかだ。親王牌の最終日のワンツーで相性の悪さが解消されつつある。
近畿は、前述の通り、脇本不在が痛い。脇本がいるかいないかで、全体の番組がひとつずつ悪くなる。古性は常に車券を買いたくなる選手だが、ヨコの強さがあってもスピード自体は引けを取る。G1の決勝に乗った事により、野原雅也も、ワンランク上の選手に成長した。
中四国地区は、機動型の質が高く、ゴールデンコンビだけではない。太田竜馬や町田太我、取鳥雄吾と長い距離をもがける選手が多い。九州は、山崎賢人の欠場で中川誠一郎と北津留翼の一発に期待したい。
ガールズケイリンは、トライアルAとBに分かれる二層制のトーナメント。優勝すれば、一発逆転で、グランプリの切符が手に入る。Aの主力は小林優香、石井寛子、高木真備。Bは地元の児玉碧衣と世界選手権で銀メダルを獲った佐藤水菜が主力だったが、佐藤が欠場。これで断然、児玉が有利になり、連勝記録を伸ばしそうだ。