初日から激しいスピードレースが繰り広げられた。前検日に「走る分には問題ないが、ちょっと体調がもう一息…」と言っていた山田義彦。「タイムトライアルでは10秒50くらい出れば良いかなと思っていたけど、10秒37はまずまず出たって感じ。ただ自分は9秒台を目指して走っているので、この数字は決して良いとは言えません」と想定よりも良いタイムにも関わらず、納得はしていない様子だった。

　体調にやや不安がある山田だが、1次予選は見事に1着突破。そして勝負どころの2次予選では先行の中井太祐を捲りに行くが、かなり後方からの仕掛けとなり苦戦を強いられ、何とか2着に届くといった内容だった。

「ここに来る前に強めの治療を受けて、体調がかなり落ちていた。だけど(開催初日の)朝起きたら少し良くなっている感じで、やれるかなって思えた。でも全体的に良く踏めているって感じがしないんですよ。今の状態ならこのくらいなのかもしれない」と1着を取ってもその表情は明るくない。

「準決はかなり相手が強くなると思うけど、あくまでも体調次第。ファンの人にはそこを理解して貰って応援してくれればと思います」。(アオケイ・真島記者)

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