準決勝は2分戦。1番車の宮崎大空は「このTシャツ通りに走るつもりだったんだけど…」と苦笑い。Tシャツには"ツッパリ先行"の文字。スタートで別線の作田悦章が飛び出し、作戦を変更せざるを得なかった。それでも強引にねじ伏せて、シリーズリーダーの面目を保った。

「いやー、キツかった。勝てたから良かったけど。今度こそは完全優勝をしたい」

　これで4場所続けて初日特選と準決勝を白星。近2場所は準優勝が続いており「もう準Vはいい。今度こそは勝ちたい」と、三度目の正直を誓った。

　決勝戦の最大のライバルとなるのは、初日特選同様に同期の村上竜馬だ。

　ちょうど自転車に乗って通りかかった村上に聞こえるように「決勝も村上さんを倒します。これまで、ほとんど負けていませんから!」と高らかに宣言。これには村上も「強いからな〜」と応戦するしかなかった。

　来期初S級が決まっている同期の2人は、初日特選でも1、2着だった。過去の対戦成績で圧倒している宮崎が蹴散らすのか、それとも村上がリベンジを果たすのか。決勝戦の最大の焦点はそこになるだろう。(netkeirin特派員)