2021/11/06(土) 22:30 1 14
コロナ禍で取材制限があるので、基本的に共同会見の囲み取材。その場に、走ってきて、本当に嬉しそうだった少年の様な神山雄一郎が印象的だった。
「こうして、記者さん達に囲まれるのは松山GIII以来だから5か月ぶり。3着だけど、この場の雰囲気良いよね(笑顔)」。
続けて記者が、自転車整備をする神山に、平原康多の親王牌Vの感想を尋ねると「4年8か月ぶりなの。関東の若手も、良いところまで来ているけどね。自分が諸橋の立場でも、あのコース。優勝には、あそこしかない。だけど、平原が余裕あったし後ろを確認する雰囲気もあったから、落車がなくても平原の優勝だったんじゃないかな。俺は最後にGIを取ったのは16年前の名古屋オールスター。その間に共同通信社杯とサマーナイトは獲ったけどGIIだから。6年前の松戸オールスターは新田祐大の2着だけど、そう簡単にタイトルは獲れる物ではないよ。全てが噛み合わないと」
やはり、僕にとって神山選手はオーラ抜群だから、話していても緊張する。
「選手は弱くなると誰にも相手にされないと言うけど、有り難い事に俺の場合は違う。だけど、いつ終わってしまうかの不安は常にあるよ(笑)。俺も生身の人間だからね」
SNSとかネットは見ないと言い、全ての評価は自分自身だと言う。
「だから周りの目や評価は気にしない。ただ、浅井とかがネットで俺自身に役に立つ事を書いていれば、それは見る」今の目標は「記念の決勝に乗る事、FIを優勝する事、GIの準決勝に乗る事。まだ自分の中では強くなると思っているので、また成績が上がれば、目標も自然と高くなると思う」
こうして、僕の中のスーパースターと間近に話しをすると自然と背筋が伸びる。(町田洋一)