前回の大宮で区切りの通算500勝を達成した丸山。今年は優勝2回、1着29回と昨年(13勝)の成績を大きく上回り、輝きを放っている。近況も差し脚は冴えており、来期は23年後期以来となるS級への復帰が決まった。

節目に丸山は「退職金50%アップは大きいですね」と笑顔。しかし、すぐに表情を戻し「ふりしぼってやっていますよ。精神的にも」と、その言葉には覚悟が滲む。

　そんなベテランの背中を押しているのが、今年デビューした息子・留依の存在だ。

「(特別昇級まで)あと1つなので。次(27日〜松阪F2)で無事に決まれば。自分もいつまでもつか分からない。一緒に静岡記念を走るのが目標です。それができたら燃え尽きるかも(笑)」

　お互いがお互いに刺激を与え、成長を目指す親子レーサー。“親子二人三脚”でつかむ未来が楽しみでならない。(アオケイ・八角記者)