今期も残すところ1か月を切り、昇降級班の点数の勝負駆けという選手が続々と増えてきた。S級点確保を目指す古川尚耶もその1人。巷ではS級残留には少なくとも97点以上、97点台の半ばがあれば安心できるのでは？ と噂されており、前検日の時点で97.09の古川はまさにボーダー上だ。

　前検日は「厳しいと思うけど、最後まで頑張ります」とトーンは低めだったが、この日は前を任せた朝倉智仁が会心のカマシを決め、最後はチョイ差しで見事に白星スタートに成功。

「自分の感じも良くなっていたし、今日は初めて朝倉君が先行してくれたので(笑)。朝倉君のおかげです。2日目以降も、まずは離れて迷惑かけないように気を付けながら、ひとつでもいい着を狙って頑張ります」

　今シリーズ中に97点台の半ばまで上げられる可能性も出てきて上機嫌になり、最後は「中1日の武雄の追加を狙っています。ちょうど帰り道ですし、呼んでほしいな〜」とみんなに聞こえるような大きな独り言を言いながら、軽快な足取りで控室へと戻っていった。(netkeirin特派員)