四日市バンクの攻略法

　四日市競輪場と言えば、今ではミッドナイト競輪もやっていますが、一年を通してナイター競輪を楽しめる競輪場のイメージが強く、ナイター記念も普段から見ている人にとってはなじみ深い時間帯だと思います。

　私も何度か予想会やステージのMCでお邪魔をしたことがありますが、この11月に開催されるナイター開催は風が冷たく、バンクが重い印象です。さらに400ｍバンクの中では直線が62.4ｍと長く、先行選手が逃げ切ることはそう簡単ではありません。しかもゴール前の横幅も他の競輪場よりも広いので追い込み屋はもちろん３番手のコースも自然とできやすく、捲り追い込みも届くので展開に左右されることは少なく“実力を発揮しやすい”バンクじゃないかと思っています。なので、点数を持っていても不調な選手より、3番手でも好調で気配のある選手に注目しながら100円で万車券を狙ってみたくもなります。

泗水杯の見所

①競輪祭前の最後の記念
　KEIRINグランプリ出場を争う賞金争いもいよいよクライマックス目前！競輪祭がナイター開催になったことで、400バンクで、同じ時間帯に行われるここの開催はトップ選手が今の実力を試す場所になりそうで白熱した勝負が展開されることは間違いないでしょう。

②地元勢が強敵を打ち破るか！
　地元が誇るスターの浅井康太選手、柴崎淳選手は2人合わせて過去に7回の優勝（浅井4回柴崎3回）と実績も申し分ない。浅井選手は今年の松阪記念を制覇しているだけに、三重県完全制覇！も視野に入れてくるはずだ。

泗水杯レース展望

　豪華メンバーによるV争いは本命不在の激戦模様。今年GIタイトルを獲得した郡司浩平選手、古性優作選手、“虎視眈々”をテーマに掲げる地元の浅井康太選手が加わり“最強の自在型”対決がそのまま優勝争いへと直結していきそうです。決勝を占う初日特選の結果がシリーズの流れを大きく左右しそうですね。

　そこに昨年の覇者、佐藤慎太郎選手が賞金ランキング7位で今年も乗り込んでくる。GPの権利をかけた獲得賞金を見ても、かなり僅差であり、一刻の予断も許さない。競輪祭が勝負とはなりそうですが、その前に最後の記念で2連覇に力が入る。

注目ピックアップ選手

1人目：藤井侑吾選手
　今年の7月に記念初登場の富山でブレイク。いきなり決勝進出を果たすと、決勝でも3着に入り競輪祭の権利を確保。　四日市記念の後は初めてのGI競輪祭へと挑む。中部地区期待の徹底先行タイプとして、地元の浅井選手たちの前で果敢に風を切る姿を見たい。藤井選手が決勝に乗ることができれば、華麗な“中部作戦”を決めるシーンもありそう。

2人目：取鳥雄吾選手
　近況、更に脚力が明らかにアップし、直近4場所のG3以上の開催で1着を量産中！寛仁親王牌では初日、明らかに小松崎選手の仕掛けの方が有利に見えたが合わせ切って出させなかったのが印象深い。隙があれば一瞬のタイミングを逃さずうちからいく場面もあり、時に番手に別線の自力型がハマる形になっても押し切る力も持ち合わせている。とにかくデキはいいので今回の注目ポイントは勝ち上がりをしっかりとクリアし決勝まで乗れるかが焦点になりそう。

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