2021/11/03(水) 21:00 1 3
今年1年、赤いパンツを履けなかった地元浅井康太。これは、誰よりも屈辱だっただろう。賞金の上積みも必要だし、ホームバンクの記念でもあり全力で獲りに行く。S班の名前が平原康多、郡司浩平、佐藤慎太郎、和田健太郎と4人あったが、親王牌を優勝した平原は欠場。それでも、かなりの強豪相手だが、浅井王国の“国王”らしい走りで地元の意地を魅せる。ラインとして機能する様になった山口拳矢の不在は痛いが、ムカデ事件で有名になった柴崎淳と2人で熱く走りたい。
平原康多が毎年のように、この大会に呼ばれていたし“康多”、“康太”の対決は当記念の風物詩になっていた。興業的には、これを楽しみにしていたファンも多く、やや残念な結果だ。郡司浩平と和田健太郎のタッグはお馴染みだ。親王牌でも準決勝まで三日連続で連係している。郡司は長い距離ももがけて、ヨコの動きも強い。オールラウンダーだし、若手自力選手の憧れの的だ。直前は吉本芸人とのトークイベントもあり、この話も直接聞きたい。
佐藤慎太郎は昨年の記念の覇者。宿口陽一が発進して平原が番手捲り。これを差して、グランプリの出場を決定的にさせた。平原が「慎太郎さんの“圧”が凄かった」と苦笑いしていたのが、丁度1年前だ。慎太郎にとっても平原不在は痛いが、どこに行っても地元扱いの名物選手であるし、郡司との連係も見られそう。
古性優作は共同通信社杯、親王牌と脇本雄太の欠場が不運だった。自分でやっても勝負になるが、やはり脇本がいた方が魅力を感じる。今年はタイトルホルダーになり、風格も出てきた。村上義弘の後継者になる日も近いだろう。
肝心なところで勝ち上がりに失敗している取鳥雄吾だが、確実にステップアップしている。松浦悠士、清水裕友の手助けがあれば、今後、G1制覇も可能だろう。
九州は北津留翼と嘉永泰斗が参戦。熊本記念の決勝のレースがあるし、前後が注目される。今回は嘉永が前回りで、北津留に恩返しする並びが普通だ。S班3人と浅井の力が抜けているが、ナイター開催であるし、若手の台頭も期待される。