2021/11/02(火) 21:15 0 2
準決勝最初の9Rは大激戦。先行態勢に入った吉田拓矢に、桑原大志-久保田泰弘の地元コンビを連れた松浦悠士が襲いかかった。ハイレベルな攻防は丸一周以上、続き最終HSで最後方にいた阿部拓真の捲りがまんまと決まった。防府は17年11月にS級初優勝を飾った思い出のバンク。相性の良さをここでも見せつけた。
阿部は開口一番「奇跡です」。思わず笑みがこぼれた。「とりあえず前を取ったラインの後ろにいよう、と。巻き返しの早い2人(松浦と吉田)だから、早い段階からレースが動くじゃないかと考えていた。その通りになりましたね。それでも捲れるとは思わなかったけど、良かったです。自信になった。記念の決勝は3回目(武雄68周年、青森71周年に続く)。これまでは8着と9着。新田(祐大)さん、守澤(太志)さん、和田(圭)さんも勝ち上がってくると思うし、与えられた位置で頑張ります」。
10Rではまさかまさか。新田と守澤が準決勝敗退となり、決勝は11R・3着の和田と北日本は2車に。決勝の番組を眺めて苦笑いするしかなかったが、単騎が3人になり、レースを動かすのは中国4車か、宮城2車のどちらかだけ。レースの行方は阿部の出方にかかっていると言っても過言ではない。決勝日の11月3日は31回目の誕生日。自ら華を添える結果となるのか。強力中国カルテットを相手に、どんな走りをするのか楽しみだ。(netkeirin特派員)