目標の栗本尚宗が打鐘から飛び出す。気っ風のいい先行且つ山本の援護もあり、阿久津浩之、長谷部龍一の仕掛けは不発に。ラインで決まるかに思えたが、内から潜ってきた台和紀が強襲。山本は踏まざるを得ない状況になり、山本は1着、目標の栗本は4着に沈んだ。

「栗本君がいい先行をしてくれた。自分も車間を空けて援護したつもりだけど、台さんが凄い勢いで内を突いて来たのが見えて踏まざるを得なかった。ここが7車立て、ライン2車の難しい所ですね。バンクは昨日メチャクチャ重く感じたんですけど、今日は軽かったです。それでも疲れが残っている感じがするので、しっかり休養して決勝に備えたい。今日は栗本君のおかげに尽きる」と語ってくれた。

　決勝戦は中村隆生-関貴之-台和紀、志村龍己-内田玄希、山田祥明と山本はそれぞれ単騎を選択した。

「関東が5車並んだらもうお手上げだけど、分かれたみたいだしこれならまだチャンスはあるかな。少ないチャンスをしっかりものにして来期(S級)に繋がる決勝戦にしたい」と意気込んだ。

　山本は少し前までは自分で動いていた印象。もう自分で動く事は滅多にないと言っていたが、まだまだタテ脚は健在。一瞬の隙を見逃さず、活路を開くだろう。 (アオケイ・松野記者)