2021/10/24(日) 14:30 0 0
コロナ禍以前は勝利者インタビューで熱唱する姿が度々話題になっていた奥出良は、徹底先行で上位まで昇りつめ、前期は初めてS級の舞台を経験。しかしS級では思うような成績を残せず、7月に降級してからは「何でもできるように」と位置を取ってまくったり自在寄りにスタイルチェンジを図っていた。
成績はそこそこまとめていたが「まくりを増やしてから脚力がだいぶ落ちてきた」と危機感を抱いた奥出は「また先行基本の組み立てメインに戻します」と前検日に宣言した。
今シリーズは連日「先行基本」のコメントで積極策を示唆していたが、予選、準決とまくりでの連絡み。しかしこれは展開のアヤで「先行するつもりで前々に踏んだから、結果的にまくりが決まったんだと思う」と本人は悲観していない。ただ「決勝はやっぱり先行したいですね」と眼鏡の奥の瞳をキラリと光らせた。
決勝では松山桂輔を背に、長田龍拳-齋木翔多の地元コンビに挑む。
「相手は強力だけど、先行するつもりでしっかり前々に踏みます!」
積極策が実れば、奥出の美声が久々に聴けるかもしれない。(netkeirin特派員)