アプリ限定 2025/09/14(日) 21:40 0 2
自動番組によるサプライズが風物詩の当大会、今年も数々の大波乱が初日から巻き起こった。
中でも驚きなのがS班の敗退だ。まず、前年覇者の眞杉匠があっせん停止のため不出場、さらに松浦悠士もケガの影響で欠場となった。そして出場した7名の中でも決勝に進んだのは古性優作のみという波乱の結果となった。
発走前からドキドキが止まらない決勝戦、まずは出走メンバーの過去3年のG2決勝成績を比較してみよう。
過去3年のG2決勝成績
競輪選手名 | 回数 | 勝率 | 2連対率 | 3連対率 |
---|---|---|---|---|
古性優作 | 5 | 20% | 60% | 60% |
嘉永泰斗 | 2 | 0% | 0% | 0% |
寺崎浩平 | 1 | 0% | 0% | 0% |
三谷将太 | 0 | 0% | 0% | 0% |
太田海也 | 1 | 0% | 0% | 0% |
小森貴大 | 0 | 0% | 0% | 0% |
深谷知広 | 4 | 25% | 25% | 25% |
野田源一 | 0 | 0% | 0% | 0% |
南修二 | 2 | 0% | 0% | 0% |
過去3年でG2優勝があるのは2名。今年3月にウィナーズカップを制している古性優作と23年の共同通信社杯覇者・深谷知広だ。共に大舞台での経験は豊富だがその経験値を活かせるかどうか。
また、レースのカギを握る寺崎浩平、太田海也の元・ナショナルのチームメイト2人は共に今回が2回目のG2優出。着に絡んだ経験こそないが、寺崎は今年のウィナーズカップで番手の古性を優勝へ誘い、太田は今年のサマナイで先行する関東4車を叩き切るなど見せ場は作っている。
嘉永泰斗は23年の共同通信社杯以来となる3回目のG2優出。その23年決勝では1番人気に推されるも深谷の強烈なブロックに屈して9着に敗れたが、今回はそのリベンジを果たす絶好のチャンス。単騎勢の中では最内の好枠を活かせるか。
次に14日に発表されたコメントをもとに、各選手の位置別成績を表にまとめた。
決勝戦の並びは5車が勝ち上がった地元・近畿が寺崎浩平-古性優作-南修二-三谷将太-小森貴大で結束。その他の4車嘉永泰斗、太田海也、深谷知広、野田源一はそれぞれ単騎となった。
過去3年の位置別成績
競輪選手名 | 位置 | 勝率 | 2連対率 | 3連対率 |
---|---|---|---|---|
古性優作 | 番手 | 39.7% | 58.9% | 75.3% |
嘉永泰斗 | 単騎 | 25% | 50% | 50% |
寺崎浩平 | 先頭 | 27.7% | 45.9% | 55.3% |
三谷将太 | 3番手 以降 | 3.1% | 25% | 56.2% |
太田海也 | 単騎 | 100% | 100% | 100% |
小森貴大 | 3番手 以降 | 0% | 0% | 100% |
深谷知広 | 単騎 | 27.3% | 36.4% | 45.5% |
野田源一 | 単騎 | 15.8% | 27.4% | 38.9% |
南修二 | 3番手 以降 | 30.8% | 38.5% | 61.5% |
真っ先に目を引くのは太田海也の成績で単騎の勝率100%という驚異の数字を残している。出走数はわずか2回という点には留意したいところではあるが、太田は競技ケイリンの実績も豊富であり、ルールは違えど単騎での走り方は心得ているはず。ラインに縛られずノビノビ走った時にどのような爆発力を見せてくれるのか楽しみだ。
太田と同じく単騎の深谷知広と嘉永泰斗は単騎戦の経験もそれなりに多く(深谷11回、嘉永16回)、共に3連対率は50%超えの好成績を残している。そして4人目の単騎・野田源一は直近3年間で95回と単騎戦の経験値は圧倒的だ。コアなファンに親しまれる「単騎の源さん」がこの大舞台でも穴一撃を狙う。
古性優作も番手戦では安定した成績を残している。特に今回前を託す寺崎との相性は抜群で直近1年間で19回連携し、そのうち8回ワンツーを決めている。唯一のS班として貫禄を見せつけたいところ。
その古性の後ろ3番手を回る南修二も魅力的だ。3番手以降の位置から3割以上アタマまで突き抜けている驚異のタテ脚、それに加えて南の代名詞である輪界屈指のヨコ、この2つの能力を両立させている最強マーカー。今回も南らしくしっかり自分の役割をこなしつつ、直線での大強襲を狙う。
めったにお目にかかれない5車連係VS単騎4車というライン構成、この難解なレースを制すのはいったい誰になるのか。
このデータを参考に競輪ファンの方はもちろんのこと、初心者の方もぜひ気になる選手から車券を買ってみてほしい。