2021/10/22(金) 14:55 0 7
弥彦競輪の「寛仁親王牌・世界選手権記念トーナメント」が22日に2日目を開催。二次予選Bの6Rを走った村上義弘、同7Rを走った伏見俊昭に話を聞いた。
二次予選は2着権利の狭き門。百戦錬磨の大スター二人が、“昔の名前で出ています”じゃないと言わんばかりに大きく存在感を発揮した。
村上義弘は稲垣裕之の炎の先行に乗っかり2着を確保。渡邉一成に先着を許したが、少ないチャンスを的確にものにした。「稲垣は年齢を重ねて…。厳しい戦いの中、頑張ってくれました。3番手の神田が内をビッチリ締めていたから自分は横に動きやすかった。一成が相当、外を避けて踏んでいたので止めきれなかった」とラインの力を頼りに勝ち上がった。
伏見俊昭は菅田壱道マークから脚を伸ばして2着。「メンバーがメンバーだし、上のレースを走るのは久しぶり。(このあとも)平常心で走るだけ。修正点? 何もないですよ。いつも通りに自然体」と、近況はなかなかビッグ戦線で結果を出せずにいたが流れを手にした。それでもマイペースを強調し、あたふたしないところは戦い慣れている。いわゆる、プロの仕事師だ。
共にここ最近のスピード競輪に四苦八苦をしているが、輪界の天下を取った二人。これまで積み上げてきた実績と経験、そして何をもねじ伏せる説得力は誰よりも色濃い。村上は47歳、伏見は45歳。寄る年波を跳ねのけて、まだまだ若手の攻勢に抵抗し続ける。ベテランだからこそできる走り方だってあるからだ。(netkeirin特派員)