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【ウインチケットミッドナイトG3予想】予想難解な松阪バンク、新田祐大の牙城を崩すのは…?/ 競輪予想・ウマい車券

2025/09/08(月) 12:00 0 4

松阪競輪場で8日に初日を迎えた「ウインチケットミッドナイトG3」。天下一品の戦術家「西山ヒロカズ」が今シリーズの展望と注目選手を紹介します。
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今年2月に行われたウインチケットミッドナイトG3決勝(写真提供:チャリ・ロト)

■先行不利なクセ強バンク

 直線がかなり長い松阪競輪場では、先行で逃げ切るのは至難の業です。直線が長いということは当然コーナーはキツイわけですが、じゃあ捲り有利かというとそういうわけでもありません。

 コーナーのカントが立ってないので、2角からのスピード捲りも3角ではスピードを落とさざるを得ないため、ここが先行の番手選手の腕の見せどころとなるでしょう。しかし、4角の下りで再度捲りが外を伸びますし、追い込み屋が内に進路を取っても伸びるので、直線は何でもあり! と選手もファンも攻略難易度高めのバンクです。

 それでも7車立てとなると、やはり自力の力量差はいかんともしがたく、順当な結果が目立つのも事実です。本命戦なのか? 穴狙いなのか? そこをしっかり見極める事が、勝利へのカギとなりますね。

松阪競輪場(撮影:北山宏一)

 そんな松阪競輪場に各地区を代表する選手らが集まり、ミッドナイト競輪GIIIが開催されます。GIIIと言えど7車立てでレースは行われるため、とりあえず初戦は力量を優先した予想を中心に提供したいとは思います。

 ただ…このクセ強バンクでは何が起こるかわからないので、本線を突き崩すトコは無いのか? を頭の片隅には留めておきながら、自力選手を中心に各地区の勢力分布を解説させていただきます。

■新田祐大率いる北日本が優勢か

 まず北日本地区からは、スーパーダッシュの新田祐大(S2)が出場します。7車立てでの近況10走の成績は連対100%(勝率73%)。しかも11走前の7車立てで行われた小松島ミッドGIIIで①①②と抜群の成績が示す通り、7車立てでは逆らえず…優勝候補筆頭でしょうか。

 ただし新田はS級2班なので、初日は予選まわりとなり番手の選手が追走できるか? がポイントとなるでしょう。実力者・伏見俊昭は点数的に特選シードとなりそうで、シードから漏れる尾形鉄馬(S1)が番手に指名される可能性があります。その際はしっかり追走専念したいところです。

 新田に話を戻しますと…その他の自力勢を見渡しても、捲り志向の照井拓成(S2)や、ケガ明け橋本智昭(S2)では前を任せる事も皆無に等しく、今節は自力をしっかり準備して、痛烈なスピード捲りでファンの期待に応えてほしいですね。

新田祐大(撮影:北山宏一)

 そこに対抗する勢力を見渡すと、関東地区は吉田有希(S1)の先行スピードが良好ですし、積極的に動いて好走する松崎広太(S2)も推進力がありますが、固めるマーク屋が目立たずで長い直線をドコまで耐えれるかですね。

 南関東地区は自力選手の見劣り感は否めず、小原太樹(S1)、山賀雅仁(S1)の両追い込み屋はタテ準備で総力戦になりそうです。

吉田有希(左)と小原太樹(撮影:北山宏一)

 地元の中部地区も、山田諒(S1)が自力不調気味で、坂口晃輔(S1)、不破将登(S1)の援護が必須となるでしょう。ただ…地元松阪真鍋顕汰(S2)は積極的に動けてるし、橋本優己(S2)が捲り自在で打開すれば、勝ち上がり次第で台風の目にもなり得ます。

 近畿地区は、中釜章成(S1)のスピード捲り自在戦を中心に、復調する東口善朋(S1)がタテも出て頼もしく、徹底型の中西大(S2)が先行にこだわらず勝ち上がると、厚み増すことは間違いないでしょう。

橋本優己(左)と中釜章成(撮影:北山宏一)

 中国地区の戦力としては劣勢否めず、片岡迪之(S1)、青木瑞樹(S2)が動いてどこまでのレベルで、今節も四国と連動となりそうです。

 その四国地区だが、小川真太郎(S1)がタテ追い込み元気だし、香川雄介(S1)が堅実に追走から援護は望めます。そして特筆するのは、若手の徹底型…小川三士郎(S2)の推進力は強烈で上位に十分通用、出し惜しみなく先行すれば他派の脅威となり得ます。そこに池田憲昭(S2)がタテも出だし復調の穴候補。中国との連動も考えると楽しみしかありません。

 最後に九州地区は林慶次郎(S1)の自力を中心に、梶原海斗(S2)、立部颯真(S2)のスピード地脚の同型が前々積極的に攻められますし、番手固める吉本卓仁(S1)をはじめ、佐藤健太(S2)、山口貴弘(S2)など追い込み勢にタテがあるので筋決着が濃厚でしょう。

小川三士郎(左)と林慶次郎(写真提供:チャリ・ロト)

 まとめると、北日本勢が地区で結束して他派撃破! というよりも、新田祐大の自力スピードが強力なので個の力で頂点を目指す印象です。

 そこに他派勢力はライン戦で徹底抗戦の図式で、関東の吉田有希が自力対抗筆頭ですが、地区としての強みはどこまであるのか疑問です。それよりも徹底型小川三士郎の先行から、自在戦冴える小川真太郎がタテヨコ援護の、四国勢が(ここに中国勢も加われば)、バランス的には対抗勢力筆頭と成り得ると思います。

 競輪はライン戦の魅力もありますが、7車立てGIIIとなると痛烈なスピード、強力な地脚と、個々の戦いを中心に予想を組み立てるのも一考です。そこにクセ強バンクの特色も組み込みながら、推理に興じることをお勧めします。


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