上川直紀は「自分の調子自体に変わりはないんですけど、最近は準決勝が鬼門になっていて勝ち上がれていない。もう少し点数も欲しいし、自分も強い同期みたいに早くS級に上がって活躍したいですね」と前検日に語ってくれた。

　松戸バンクのイメージについて聞いてみると「松戸はチャレンジ戦以来です。自分は宇都宮での練習がほとんどなので33バンクは嫌いではないけど、得意でもない。仕掛け処も難しいけど、積極的に仕掛けて行きたい」と意気込んだ。

　そんな上川は初日の10レースに出走し、ホーム手前から一気にスパート。このダッシュに番手の根本(雄紀)が離れ裸逃げに。それでも別線を完封し、力強く押し切った。
「行ける感じはあったので一気に仕掛けたけど、番手の人には少し付きにくい仕掛けになってしまいました。それでも出脚自体はよかったし。しっかり末も残せた。調子はいいと思います」とレース後に振り返った。

　準決勝では12レースに出走。相手は自力自在に立ち回る菅田謙仁。そして初日特選メンバーの谷口友真が相手となり混戦が必至だ。それでも番手に山田義彦、古川宗行が番手、3番手を固めるのは心強いだろう。格上相手にも物怖じしないレーススタイルだし、準決勝でも積極的なレースに期待したい。(アオケイ・松野記者)