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【今週の競輪好プレー】宿口陽一 3人が3人を信じ、尊敬する/前橋ナイターGIII最終日・決勝12R

2021/10/22(金) 12:00 0 3

東京スポーツの前田睦生記者がレースの中から”思わず唸った”選手をピックアップする「今週の競輪好プレー」。今回はドームスーパーナイトレースから感動の好プレーを紹介! 前田記者直筆解説と一緒にぜひご覧ください。

10月17日 前橋競輪場「ドームスーパーナイトレース(GIII)」12R・S級 決勝ーー

今週の好プレーに輝いた、(左から)宿口陽一を筆頭に武藤龍生阿部大樹の3ショット

 前橋競輪場で開催された「ドームスーパーナイトレース(GIII)」はGI覇者の宿口陽一(37歳・埼玉=91期)がGIII初制覇を飾った。珍しいが、GIを先に6月高松宮記念杯で取り、GIIIはその後だったのだ。

 決勝は宿口-阿部大樹(32歳・埼玉=94期)ー武藤龍生(30歳・埼玉=98期)という埼玉3人のラインで戦った。

 それぞれが、それぞれを尊重する思いだった。阿部は「龍生との総意は陽一さんに…」の思いだったと明かした。作戦会議では、さまざまな流れを想定しつつ、宿口は「前を取って、多少遅ければ突っ張って」とラインでチャンスのある形を模索していた。山田諒(22歳・岐阜=113期)が切った上と、単騎の伊藤成紀(39歳・大阪=90期)がドカーンと大ガマシ。この仕掛けは予想していたそうだが、だいぶ前は遠い。

 山田としては「最高の展開」。加速していくが、その外を宿口が伸び切った。「後ろに2人いたんで」と強引にでもの仕掛けだった。踏み始めは1角、そして1センターからは気持ち一つだったろう。

宿口陽一(右)を称える阿部大樹

 山田が2着で、阿部が3着。阿部は「追い込みとしては龍生の方が断然上なのに前を任せてくれた」。武藤としても前2人を信じるだけ、というレースだった。宿口が責任を果たすカッコいいV! ということで話をまとめるにはもったいない、武骨な男たちの戦いに★3つ。

すごいで賞=★★★☆☆(星3つ)

▼前橋競輪 10月17日12R S級決勝の結果はこちら
▼前田節満載のコラム「前田睦生の感情移入」はこちら

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