2025/07/31(木) 10:00 0 3
富山競輪場で31日に初日を迎えた「瑞峰立山賞争奪戦(GIII)」。勝ち続ける競輪眼を持つ男「Mr.Tの競輪眼」が独自の視点をもとに今シリーズの展望と注目選手を紹介します。
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古性優作、脇本雄太の欠場により、S級S班は犬伏湧也の一人だけに。しかし、近況動きの良い実力者や勢いに乗る若手機動型が揃い、混戦模様のシリーズとなりそうだ。今後のGII・GI戦線を見据える意味でも注目の大会となる。
舞台となる富山競輪場は、周長333mの通称「サンサンバンク」。直線が短いため基本的には先行選手が有利とされるが、富山の見なし直線は43mとサンサンバンクの中では長め。そのため、比較的まくりも決まりやすく、後方からの仕掛けにもチャンスがあるのが特徴。
ただし、夏場は風の影響もレースにも大きく影響するので注意したい。特に南風が吹いた日は要警戒。吹き込む風がバンク全体を回り、どこを走っても追い風になるとまくりが決まりづらくなり、先行選手が粘り切る展開が増える傾向に。風向きは勝負を左右する要素のひとつとして、しっかりチェックしておきたい。
GI・9冠の山崎芳仁を父に持つサラブレッド。昨年7月の本デビュー戦では誘導員早期追い抜き、年末には失格、S級初場所では決勝で落車と順調な道のりとは言えないが、ポテンシャルの高さは折り紙付き。長い距離を駆けられる先行力はS級でも十分に通用する。今節というよりも、将来性を含めて注目したい存在。
以前からタテ脚は鋭かったが、ヨコの動きにやや不安があり、番手での信頼度に欠ける面もあった。ところが近況では、番手回りでもしっかりヨコの動きを見せる場面が増えており、タテ脚と合わせて非常に安定感のある選手に成長中。競走得点も105点近くまで上昇しており、今の充実ぶりならさらに上を目指せる。
徹底先行型としてデビューし、ヤンググランプリも制覇した逸材。ここ数年はやや伸び悩んでいたが、2場所前の地元記念では4日間すべてでバックを取る積極策で存在感を発揮。強気な先行策から粘り込むレースも増えており、状態は確実に上向いている。復調気配が漂う今なら、上位戦線を賑わす存在となりそう。
勢いある若手、実力者が台頭するシリーズとなるのか、それとも犬伏が格の違いを見せつけるのか。真夏の富山バンクで繰り広げられる熱戦に注目。
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