今回はGIIIナイターだが、直後に弥彦で「寛仁親王牌・世界選手権記念トーナメント」があり、超有名選手達は不在。それでも、高松宮記念杯競輪でタイトルホルダーになった宿口陽一は商品価値がある。

「自分が主役なんて一切思っていない。GIを獲ったからと言い、ぺえぺえの立場に変わりはない。それでも来月の競輪祭はカッコ付けないと。だからセッティングを見つめ直していたり、調整無しでハードに練習をやっている」。

　ここでも“グランプリ”の言葉が出て来なかったのは宿口らしい。数年前までは100点ちょっとの自在選手で「通用しないから、もう自力をやめようかな」と言っていたぐらいだ。

　後ろを回る武藤龍生も現時点で賞金順位13位で、本人も、毎日のようにチェックしているそうだ。努力で這い上がった2人だし、この2人でGIIIのメインを張るとは、嬉しいけどビックリだ。(町田洋一)