先日行われたPIST6に参加した多田。普段とは明らかに違う空気を新鮮なものと受け止め大いに刺激を受けてきたと言う。

「あんなきらびやかな場所で走れたし楽しかったですよ。いつもと違うしいい緊張感もあって。練習にもなりました」。

　そんな甲斐もあってか、初戦は樋口有樹郎のトリッキーな動きに対応して3着をキープした。バックを踏んで樋口を入れて、さらに飛び付いてと過激に脚を使い続けた。これもPIST6効果なのだろうか…。

「オッサンにはきついレースやった」とヘトヘトだったが、竹野行登に「赤いの(3車の多田のこと)が見えたしやられた！」と1センターでキメたプレーを指摘されると「競輪は250と違って悪いこと(横に動くこと)ができるからね(笑)」と誇らしげに笑った。ベテランの底力とテクニックがまさった一戦だった。(netkeirin特派員)