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【ふるさとカップ】脇本雄太「ふと、辞めたい時も…」

2025/07/09(水) 15:36 0 14

弥彦競輪の「開設75周年記念・ふるさとカップ(GIII)」は、10日、初日を迎える。12レースのS級特選を走る脇本雄太に話を聞いた。

メンバーが発表され談笑する脇本雄太(右)と浅井康太

 東京五輪で亡き母親との夢をかなえ、本業の競輪でもグランドスラムを達成したワッキー。58歳のロートル記者と違い、金も名誉も全て手にして、普通なら燃え尽き症候群やモチベーションの低下に悩むのが普通だろう。

 脇本雄太は「ナショナルを卒業して福井に戻り、練習拠点もキッチリ作った。弟子も今では6人いる。練習では、寺崎浩平君に千切れたり、差せないでいるけどね。練習での弱さは古性君と一緒。高松宮記念杯の決勝も庇えたかもしれないし、難しい判断。ただ、後ろに古性君がいたし、太田海也君のスピードも脅威だった。併せ切る前に凄いスピードで行かれる可能性もあるので。9月に共同通信社杯が終わると、バンク改修が13か月。その間、出稽古に行ったり、室内トレを充実させるけど、間違いなく脚力は落ちる」。

 弥彦は、のどかで癒やしの競輪場。選手もピリピリせず、ワッキーも柔和の表情で雑談も、ざっくばらんに応じてくれた。

「引退を考える時もあるの?」の記者の問いに「ふと、辞めたい時もあるよ…。まあ、すぐにではないけどね。引退後は、ナショナルチームとかの指導者になるのが一番合っているのかな」。

 古性優作はタテの脚を求め、逆にワッキーはヨコの技術を身に付けようとしている。

「その技術の習得が今の一番のモチベーション。調子が崩れる時は、先にメンタルからやられるからね。そこは気をつけている!」

 気持ちは優しいが、勝負根性と芯の強さはあるので、テクニックさえ身に付ければ、ゴリゴリのマーク屋になる日が来るかもしれない。(町田洋一)

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