2025/07/18(金) 13:15 0 3
高橋京治、61歳(51期)。古寺伸洋、53歳(78期)。埼玉所属のベテランレーサー2人が、登録消除により選手を引退した。現役最後のレースは、6月27〜29日に大宮競輪場で行われた「CTC杯(FII)」。最終日のラストランで2人が決めた、渾身の地元ワンツーを紹介したい。(netkeirin編集部)
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埼玉のベテランレーサー2人の最後の戦いは地元・大宮。高橋は初日6着、2日目4着。古寺は6着2着で、最終日第3レースのA級チャレンジ一般戦を一緒に走ることになった。
東日本4車と西日本3車の2分戦。スタートで前団を占めた東日本の先頭は、3日目補充の茨城・堀内昇。そこに古寺-高橋が続き、千葉の林邦彦が4番手を固めた。一方の西日本ラインは、田典幸-加藤昌平-梶應弘樹。
レースは、予定通り突っ張り先行を狙う堀内を、打鐘からカマした田が強引に叩き切ってしまう。さらに、田に続く加藤と梶應が大きく車間を切り、堀内にフタをしながらけん制。
これを見た古寺が、最終2コーナー手前から覚悟の自力に転じる。高橋と林が続いて逃げる田を猛追し、3車は最終バックで捲り切る。立て直した加藤や堀内が力で追撃しゴールは5人接戦となるが、先に捲った3人が優勢で、古寺マークから一気に差した高橋がラストラン勝利。古寺が2着、林が3着となった。
2023年11月以来の1着で通算366勝目となった61歳の高橋が、見事に選手人生の有終の美を飾った。そして2着に敗れはしたが、長走路の大宮で2コーナー手前から機敏に自力に転じた古寺のプレーが、地元ならではのラストランドラマを生んだと言えるだろう。