2021/10/08(金) 20:30 0 7
初日特選は中川誠一郎と中本匠栄の前で潔く先行し、地元ワンツーに貢献した北津留翼。中本とライン2車だった二次予選も打鐘すぎに8番手から豪快にカマシ先行。1周半近く駆けて、中本の差しを許さない逃走劇。初日から気迫の走りを見せている。
「もう必死ですよ。地元勢を連れていくのが自分の役割。そのために僕と(林)慶次郎は呼ばれたと思っています。初日も言うことない結果に終わった。2人に迷惑を掛けなくて良かったし、主役の誠一郎さんが勝ってくれてホッとした。ワッキー(脇本雄太)が相手だったし、ああいうレースをするしかないと思いました」。
毎年、競輪祭が行われる小倉がホームバンクの選手は、地元記念という概念がない。“見返りがないよ”の言葉にも「それは関係ない。熊本は若くて強い選手がたくさん育ってきている。これからお世話になるつもりですから。とにかく地元勢の役に立てるように。しくじって島流しにされないように(笑)。この思いで4日間、乗り切りますよ!」と反応した。
準決勝10Rは林慶次郎、中川誠一郎と九州3人の番組。「前で頑張らせてください!」と宣言した林の先頭はすんなり決まり、てっきり北津留が番手かと思われたが、なんとなんと「誠一郎さん、番手にどうぞ」とすっとぼけ発言。中川は丁重に断り、北津留が順当に番手に収まった。地元エースが3番手回り。林も北津留も「緊張します」と、役割を全うする構え。良くも悪くもつかみ所がない北津留ではあるが、地元勢を引っ張る思いや覚悟はひしひしと伝わってきた。(netkeirin特派員)