SNSの世界で“不運”が話題になっていた志田龍星。特別昇班に王手が掛かっても、2度の開催中止の憂(う)き目。もちろん、このコロナ禍では誰も責めることは出来ないが注目の人になった。

「8月開催の向日町と四日市で、何度も決勝が中止。不運だと思ったけど、やさぐれたり、イライラすることはなかったですよ(苦笑)。確かに奈良で特別昇班を決めた時は、少しホッとしました。その勢いで、平塚のルーキーシリーズプラスを勝てた感じですね」。

　練習では、もっぱらあの山口拳矢より強いとの噂もあるが「そんな事はないし、全然、拳矢さんの方が上です(笑)。本番でも練習でも、見習う点が多いですね」。

　最近、注目を集めている朝日大学の自転車部の出身だが「本格的に自転車に乗り始めたのは高校3年の春から。それまでは野球部でしたが、レギュラーでなくベンチ入りのメンバーぐらい。自転車に乗るのがカッコ良いと思ったし、岐阜第一高校は自転車の名門でしたので」。

　ヤマケンが中部の競輪を変えそうだが、本格先行型として志田の成長も大切になってくる。(町田洋一)